「御柱祭」で有名な【諏訪大社】。
「御柱祭」は7年目ごとの寅と申の年に行われ、2022年(令和4年)は寅年なので「御柱祭」が開催される年にあたります。
しかし、全国的に「新型コロナウィルス」感染拡大が収まっていない状況。
2022年は「御柱祭」は行わるの?と心配になりますが、「御柱祭」にかかわるみなさまのご尽力で、例年通りの形式とはなりませんが何とか開催されることとなっています。
2022年はがぜん注目が集まる【諏訪大社】ですが、この機会に参拝に行ってみようとお考えの方も多いのでは。
【諏訪大社】おさえておきたい豆知識
【諏訪大社】は長野県の中央部「諏訪湖」をはさんで、南北に4つの「神社」があります。
諏訪湖の南側には「上社本宮(かみしゃほんみや」、「上社前宮(かみしゃまえみや)」の2社。
北側には「下社春宮(しもしゃはるみや」と「下社秋宮(しもしゃあきみや )」の2社があります。
「本宮(ほんみや)」、から「前宮(まえみや)」、「春宮(はるみや)」から「秋宮(あきみや )」は歩いて行ける距離ですが、上社と下社の距離は約10kmあるため歩いて行くのはとっても大変です。
複数の神社がある場合、気になるのが参拝する順番。
【諏訪大社】4社については、どの神社の社格が上ということはなく同じということになっていて、どの神社から参拝しても良いとされています。
「上社前宮」の見どころ 一番のパワースポット!?
歴史を感じさせる「諏訪大社上社前宮」の石碑の横を通り、右手に見える階段を上った先に神社入口の鳥居があります。
鳥居をくぐり階段を上った先、約100m先に「本殿」があります。
階段を上って直ぐに「本殿」は見えないので不安になりますが、そのまままっすぐ進むと「本殿」が見えてきます。
普通、神社というと鳥居があって境内は塀に囲まれていてるのが一般的ですが、「本宮」には境内の境界となる塀がありません。
「本殿」は小高い丘の上にポツンとあります。
きらびやかに飾られているわけではなく、質素なたたずまいの「本殿」。
【諏訪大社】4社の中で、唯一「本殿」があるのは「前宮」だけ。
「前宮」が一番のパワースポットと思うのは、上の写真の案内に書かれている内容から。
「本宮」より前にあるという意味で「前宮」と呼ばれていること。
御祭神である「建御名方命」( たけみなかたのみこと)「八坂刀売神」(やさかとめのみこと)がこの奥に眠っていると信じられていること。
神様の力を感じさせてくれる場所です。
「本殿」の四隅には4本の「御柱」があり、【諏訪大社】4社の中で4本の御柱が間近で見れるのは「前宮」だけです。
「上社本宮」の見どころ 一之御柱は圧巻!
鳥居をくぐり境内に入ると左手に「手水舎」と「明神湯」があり、右側に進むと「社務所」があります。
手水舎の横に「明神湯」があり、御祭神である 「建御名方神(たけみなかたのかみ)」のその妃「八坂刀売神(やさかとめのかみ)」 が使ったお湯とされています。
「幣拝殿」に向かう階段の左側に見える大きな柱が「本宮一之御柱」。
「上社本宮」、「上社前宮」にある8本の「御柱」の中で一番太い「御柱」が「本宮一之御柱」。
実際に見るとその大きさに圧倒されます。
「上社本宮」の「一之御柱」以外の残りの御柱ですが、「二之御柱」は手水舎を左手に曲がった先にあります。
「三之御柱」「四之御柱」はじっくり探してみないと見つからないようです。
階段を上った先、左手に進むと「幣拝殿」があり、こちらでお参りをします。
「本宮」周辺は4社の中で、神社周辺に一番「お土産物屋」さんや軽食ができる「飲食店」があるのがポイント。お土産を買ったり休憩したりするのにおすすめ。
「下社秋宮」の見どころ 最大級の大しめ縄に注目
鳥居をくぐり階段を上って行くと右側に「社務所」があります。
階段を上がると正面に見えてくるのがこちらの「神楽殿」。
「秋宮」の「神楽殿」は1835年に建てられ、国の重要文化財に指定されています。
また、ひときわ目につくのがこの大しめ縄。
この形どこかで見たような方も多いいと思いますが、出雲大社のしめ縄と同じ形をしています。
大きさは長さ13メートル、重さは約500㎏あり、出雲大社型の大しめ縄としては日本最大級とされています。
「神楽殿」の前に鎮座しているのは大きな「狛犬」。
こちらの「狛犬」は青銅製としては日本最大の大きさといわれています。
「神楽殿」の奥に見えてくるのが「幣拝殿」でこちらでお参りをします。
「秋宮」の「幣拝殿」は国の重要文化財になっています。
「幣拝殿」の左右にあるのが「方拝殿」といい、こちらも国の重要文化財になっています。
【諏訪大社】は「前宮」以外の3社は「本殿」と呼ばれる建物がありません。
「秋宮」も「本殿」がないため、その代わりに「一位の木」をご神木として祀っています。
「秋宮」では「一之御柱」と「二之御柱」の2本を間近で見ることができます。
下社春宮見どころ 幣拝殿に施された見事な彫刻
下社春宮の鳥居をくぐると右側に社務所があります。
正面には「神楽殿」があります。
「神楽殿」の裏にある、「幣拝殿」「左右方拝殿」は「秋宮」とほぼ同じ造りで、同じく国の重要文化財になっています。
「春宮」の見どころは「幣拝殿」の上部に施された見事な彫刻。
また、「春宮」も「本殿」がないため、御神木である「杉の木」に神様が宿るとされています。
幣拝殿(へいはいでん)と呼ばれる社殿の奥に御神木が立つため、参拝はこちらで行うのが一般的のようです。
「春宮」では、御柱は「一之御柱」と「ニ之御柱」の2本を間近で見ることができます。
みなさまの「諏訪大社」への参拝の旅のご参考になれば幸いです。