2022年9月、東伊豆をめぐる1泊2日の旅で、伊豆高原のラグジュアリー宿【大室の杜 玉翠(おおむろのもり ぎょくすい)】に宿泊してきました。
大室山を歩いて、城ヶ崎海岸で潮風を浴びて、川奈ステンドグラス美術館で静かな光に包まれ、最後に来宮神社へ――。観光の余韻を受け止めてくれる“宿の時間”として、玉翠はちょうどいい距離感でした。
客室は全9室。館内は騒がしさがなく、足音まで控えめに聞こえるような落ち着きがあります。スタッフの所作も丁寧で、チェックインした瞬間から気持ちがすっと整っていきました。
そして最大の魅力は、全室「源泉かけ流し」露天風呂付きということ。好きなタイミングで、気兼ねなく湯に沈める――この自由さが、旅の疲れをほどくスピードを一段上げてくれます。
伊豆高原の高台にあるため、部屋からは緑の向こうに相模湾。日が傾くと海の色がゆっくり変わって、同じ景色なのに“時間で表情が変わる”のが面白い宿でした。
食事は、伊勢海老・あわび・金目鯛など伊豆らしい魚介を軸にした会席。味付け・品数・ボリュームとも満足感があり、「今日はもう移動しなくていい」と思える夜になります。
伊豆高原エリアで「露天風呂付き客室」「源泉かけ流し」「静かなラグジュアリー感」を重視したい方におすすめ。さらに、伊勢海老・あわび・金目鯛など“伊豆の魚介が主役の夕食”を楽しみたい方にも向いています。
この記事では、露天風呂付き客室「蒼空(そうくう)」に宿泊した体験をもとに、部屋のつくり・設備・アメニティ、夕食と朝食、実際に泊まった感想、口コミで多かった声をまとめています。宿選びの参考になればうれしいです。
滞在の流れ(玉翠で“外さない”過ごし方)
到着→ ロビーでひと息(空気が変わる)
湯→ まず客室露天へ(移動の疲れを先にほどく)
夕食→ 個室で会席をゆっくり(伊豆の魚介で満たす)
夜湯→ もう一度、露天(静けさが深まる時間)
朝湯→ 目覚めの一回(肌と体が整う)
朝食→ バランス良く締めて出発
露天風呂付き客室「蒼空(そうくう)」|部屋のつくり、設備、アメニティ
今回宿泊したお部屋はこちら。
源泉かけ流し露天風呂 オーシャンビュー2階ツイン
蒼空(そうくう)
リビング・ベッドルーム
リビング・ベッドルームは広々としていて、床はおしゃれな畳敷き。和の落ち着きに、ほどよくモダンな質感が混ざる“和モダン”の部屋です。

寝心地のいいベッドとソファが配置されていて、荷物を置いたらそのまま座ってしまう居心地です。

ベッドとソファからの景色がこちら。目の前は美しい緑の木々、その向こうに相模湾の青い海。窓の外が“絵”みたいで、しばらく言葉が減ります。
旅兵衛コメント:景色がいい部屋って、つい“窓際の席”が定位置になります。玉翠はまさにそれで、座るだけで旅のテンポがゆっくりになりました。

部屋の壁側にはテレビが配置されています。

空気清浄機も備え付け。こういう基本が整っていると、滞在の安心感が上がります。
デッキテラス

デッキテラスには椅子とテーブルがセット。湯上がりに外へ出ると、風の温度と森の匂いで“今ここ”に戻ってこられます。

源泉かけ流し露天風呂・洗い場

露天風呂は、大人二人がゆっくり入れる広さ。湯面が揺れる音が静かなBGMになって、頭の中のノイズが少しずつ薄くなっていきます。
玉翠では、最高の源泉かけ流しを目指して、その日の天候・気温・温泉の状態に合わせて「湯守り(ゆもり)」が湯温を調整している案内があります(※当時の案内より)。
旅兵衛コメント:夕食前・夕食後・朝で3回入りましたが、どの時間も“ちょうどいい湯加減”でした。好きな時に入れて、しかも気持ちいい――これが客室露天の強さです。

源泉かけ流しの露天風呂には、スライド式の障子が設置されています。
明るい時間帯は緑と海を眺めながら。夜は静まり返った空気の中で。朝は小鳥のさえずりを聞きながら――。同じ湯でも、時間帯で“気持ちよさの種類”が変わります。
露天風呂で景色を楽しみたいけれど、外からの視線が気になる方へ。
障子を閉められるつくりは、気持ちの落ち着き方が変わります。


体を洗う「洗い場」は屋内にあります。
洗い場が屋外だと、雨風や寒さが気になることがあります。
玉翠は洗い場が屋内なので、天候を気にせず入浴できます。

客室の浴室に備えられたシャンプー・コンディショナー・ボディソープは、玉翠オリジナルの「yumoribito」ブランド。檜をベースにした香りで、湯上がりの肌の感じまで“少し良くなる”気がしました。
洗面所

清潔感のある洗面所で、水まわりが整っているとそれだけで気持ちが落ち着きます。

歯ブラシ、シャワーキャップ、ブラシ、髭剃りなど、アメニティもひと通り揃っていました。

クレンジング、化粧水など女性用基礎化粧品も充実。

男性用基礎化粧品も用意されています。

ドライヤーはPanasonic製でした。
トイレ

トイレはもちろんウォシュレット付きでした。
浴衣・作務衣・バスローブ

部屋にある浴衣はこちら。チェックイン時、女性は好きな柄の浴衣を選べます。

旅兵衛コメント:作務衣があるのは本当に助かります。浴衣だと帯がきつかったり、動くと前がはだけたりするので、部屋でくつろぐなら作務衣の方が“素”でいられます。

湯上がりにバスローブを羽織ると、気分までラグジュアリーに切り替わります。
伊豆の新鮮魚介が主役の「夕食」

食事は個室料亭「いずみ」でいただきます。

個室なので、人目を気にすることなく、ゆっくりと食事を楽しめます。
料理のテーマは「旬味吟詠」。目と舌で楽しめる料理と器という“詩”に、おもてなしの心で“節”を加えて“歌”にする――そんなコンセプトだそうです。
地物の伊勢海老やあわびの御造り、金目鯛の姿煮など、伊豆らしい海の幸をしっかり堪能できます。内容は季節や仕入れで少しずつ変わるようなので、最新は予約時に確認するのがおすすめです。
夕食メニュー

夕食メニューです。
9月の訪問だったので、秋らしく「秋刀魚」がメニューに入っていました。
食前酒

食前酒は「山桃酒サワー」でした。
先附

先付は「無花果(いちじく)豆腐」。口に入れた瞬間のやさしい甘みで、空気がふっと和らぎます。
前菜
前菜盛り合わせは7種。ひと口ごとに味が変わって、会話の間がちょうどよく埋まります。

「秋刀魚の大葉巻き」

「鰻寿司」「丸十檸檬煮」
旅兵衛コメント:「まるじゅう」は“さつま芋”のこと。薩摩の島津藩の家紋が「丸に十」だったことから、隠語としてそう呼ばれるそうです。

「海老真丈」「牛八幡巻」「手長海老の素揚げ」

「湯葉の煮浸し」
先椀

先椀は「鱧清汁仕立」でした。
御造里

御造里は「5種盛り」。奥から「あわび」「伊勢海老」、姿盛は「沖たかべ」、手前は「まぐろ」「目鯛」でした。
わさびは「天城本山葵」をその場ですりおろしていただきます。香りが立った瞬間、鼻の奥がすっと通って、“鮮度の良さ”が先に伝わってきました。
旅兵衛コメント:鮮度の良い魚を、すりたての本山葵でいただく――これだけで“来てよかった”が一段上がります。刺身が主役になる宿でした。
煮物

煮物は「金目鯛の姿煮」。甘すぎず濃すぎず、最後はごはんが欲しくなる味付けでした。
旅兵衛コメント:金目鯛って、宿の“本気度”が出ます。玉翠は、ちゃんと美味しい。箸が止まらない系でした。
温物(メイン)
メインは「国産牛サーロインの溶岩焼き」または「金目鯛のしゃぶしゃぶ」から、予約時に選びます(※プランにより異なる場合があります)。
国産牛サーロインの溶岩焼き

「さし」の入った美味しい和牛でした。


おろしポン酢、レモンとわさび、塩でいただきます。
金目鯛のしゃぶしゃぶ

あぶらの乗った金目鯛でした。


ポン酢をつけていただきます。
旅兵衛コメント:「溶岩焼き」も「金目鯛しゃぶ」も、どちらも美味しかったです。魚好きの方は金目鯛、肉も楽しみたい方はサーロインが相性良し。1人ずつ別を選んでシェアできるのも嬉しいポイントです(※提供条件はプランで要確認)。
止肴

止肴は「蛸のたたき 生姜酢」でした。
食事

食事は「茸ご飯・赤出汁・香の物」。最後まで無理なく食べ切れる組み立てでした。
水菓子

水菓子はシャーベットと季節のフルーツでした。
旅兵衛コメント:夕食は、味付け・品数・ボリュームとも満足。魚介が主役で、器や提供のテンポも心地よく、最後まで“ちゃんと美味しい”まま走り切りました。
バランスのとれた和の「朝食」

サラダ、ヨーグルトが付いたバランスの取れた和の朝食です。

ご飯、味噌汁も美味しかったです。

朝食からお刺身がいただけるのも嬉しいところ(目鯛とまぐろすきみ)。

あじの干物も、しっかり美味しかったです。

生野菜はシャキシャキで新鮮そのものでした。

珍しいタジン鍋で蒸した野菜と海老。ごまだれでいただきました。

朝食にヨーグルトがあると、なぜか安心します。

フルーツと心太(ところてん)の甘味で締め。朝の終わり方がきれいでした。
旅兵衛コメント:朝食も、味付け・品数・ボリュームに満足。野菜(生+温)とヨーグルトが付く“整う朝食”で、朝から気持ちよくスタートできました。
大室の杜 玉翠|感想・口コミ
露天風呂付き客室「蒼空」に宿泊した感想をまとめると、こんな印象です。
・客室、館内とも高級感がある
・備品、アメニティが揃っていて不安が少ない
・ベッドは広々として寝心地が良い
・源泉かけ流し露天風呂の湯加減が安定していて気持ちよく入れる
・露天風呂に障子があり、視線が気になる方にも安心
・洗い場が屋内で、天候を気にせず入浴できる
・部屋着に作務衣があり、くつろぎやすい
・夕食は内容、味付け、ボリュームとも満足度が高い
・あわび、伊勢海老、金目鯛など“伊豆らしさ”がしっかり味わえる
・朝食も品数が多く、バランスが良い
・全9室なので、館内が落ち着いて過ごしやすい
・スタッフの接客が丁寧で気持ちが良い
玉翠には大浴場はありません。
お風呂は客室露天風呂のみ。だからこそ“プライベート重視”で、湯の時間を自分たちのものにできます。

チェックイン時、眺めのいいロビーで抹茶とお茶菓子をいただけるのも嬉しいポイントでした。
予約サイト等の口コミで多かった声としては、「高級感がある」「源泉かけ流しの露天風呂が良い」「料理が美味しい」「接客が丁寧」「落ち着いて過ごせる」といった評価が目立ちます(※評価や内容は時期により変動します)。
口コミで多い声(傾向)
・高級感がある
・源泉かけ流しの露天風呂が素晴らしい
・料理が美味しい
・丁寧な接客が良い
・落ち着いた雰囲気でゆっくり過ごせる
宿泊予約リンク
今回ご紹介したのは、こちらの客室タイプです。
源泉かけ流し露天風呂 オーシャンビュー2階ツイン
蒼空(そうくう)
玉翠は客室タイプがいくつかあります。露天風呂の雰囲気・眺望・食事内容を見比べて、自分たちの旅に合うプランを選ぶのがおすすめです。
全室「源泉かけ流し露天風呂付き」。価格は日程で動くので、まずは同じ日程で料金を並べて比較してみてください。
「ヤフートラベル」「楽天トラベル」「じゃらんnet」などで、空き状況と料金を比較して“納得できるプラン”を探すのがおすすめです。
旅兵衛コメント:ポイント払いが使える場合もあります。Tポイント/楽天ポイント/Pontaなど、普段貯めているポイントを使うと“得した気分”も一緒に持ち帰れます。
大室の杜 玉翠|基本情報
- 名称:大室の杜 玉翠(おおむろのもり ぎょくすい)
- 住所:〒413-0232 静岡県伊東市八幡野1357番地10
- 電話番号:0120-23-2175
- 部屋数:全9室
- 泉質:ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩温泉
- 公式サイト:大室の杜 玉翠
アクセス
車でのアクセス
東京方面から
熱海から国道135号、県道12号、県道351号、県道112号経由で約35km、約1時間が目安です(道路状況で変動)。
名古屋方面から
沼津ICから伊豆縦貫自動車道、国道136号、国道414号、県道12号、県道112号、県道111号経由で約55km、約1時間15分が目安です(道路状況で変動)。
電車でのアクセス
「熱海」駅 → 「伊豆高原」駅(約45分)
伊豆高原駅から宿まで無料送迎あり(予約制)
・14:20〜17:00(20分間隔)
・予約時、または到着時間確定後に電話で依頼
・伊豆高原駅から宿まで約5分
※運行条件は変更される場合があります。最新は公式案内でご確認ください。
旅兵衛コメント:駅から近いので、送迎を使えると到着後すぐ“宿モード”に入れます。湯を目的にするなら、移動の負担は小さいほど正解です。
よくある質問(FAQ)
宿泊前に気になりやすいポイントを、Q&A形式でまとめました。
Q1. チェックイン後、まず何を楽しむのがおすすめ?
A. まずは客室露天風呂がおすすめです。移動の疲れを湯でほどいてから夕食へ向かうと、夜の満足度が一段上がります。
Q2. 大浴場はありますか?
A. 大浴場はありません。お風呂は客室露天風呂のみで、プライベート重視の宿です。
Q3. 露天風呂の視線が気になります…
A. 客室露天には障子があり、必要に応じて閉められます。景色を楽しみつつ、気になる時は“守れる”安心感があります。
Q4. 洗い場は屋外ですか?
A. 洗い場は屋内にあり、天候を気にせず身支度できます。雨風や寒さが心配な日でも安心です。
Q5. 夕食はどこで食べますか?落ち着いて食べられる?
A. 個室料亭でいただきました。人目を気にせず、自分たちのテンポで食事を楽しめます。
Q6. 夕食の“伊豆らしさ”はどこに出ますか?
A. 伊勢海老・あわび・金目鯛など、伊豆の魚介が主役になっていました。内容は季節で変わるため、最新は予約時に確認するのがおすすめです。
Q7. 作務衣はありますか?
A. 作務衣が用意されていました。浴衣より締め付けが少なく、部屋時間がラクになります。
Q8. 伊豆高原駅からの送迎はありますか?
A. 無料送迎があります(予約制)。14:20〜17:00の間、20分間隔で運行している案内があります(※当時の案内より)。運行条件は変更される場合があるため、最新は公式案内でご確認ください。
Q9. 宿泊が数年前の体験でも参考になりますか?
A. 体験の臨場感(部屋の居心地、湯の入り方、食事の満足感)は資産になります。一方で、料金・プラン・提供内容・送迎条件などは変わる可能性があるため、予約前に公式・予約サイトで最新確認をおすすめします。
FAQ構造化データ(JSON-LD)
まとめ
【大室の杜 玉翠】は、「湯でほどいて、食で満たして、静けさで整う」宿でした。
全9室だからこそ、館内の空気が落ち着いていて、客室露天の時間が“ちゃんと自分のもの”になります。湯上がりにテラスで風を吸って、個室で夕食をゆっくり味わい、夜にもう一度露天へ――この流れが気持ちよくハマります。
伊豆高原で露天風呂付き客室×源泉かけ流しを探している方、そして伊豆の魚介が主役の会席を楽しみたい方は、候補に入れて損なしです。
免責事項:本記事は2022年9月の宿泊体験と作成時点の情報をもとにまとめています。料金、プラン、食事内容、設備、送迎条件、営業時間等は変更される場合があります。ご予約・ご訪問前に、必ず公式サイト・予約サイト等で最新情報をご確認ください。なお本記事の情報を利用したことにより生じた損害・トラブル等について、当サイトは一切の責任を負いかねます。
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旅兵衛コメント:玉翠は、観光を詰め込みすぎるより「まず湯→食事→夜湯」の順で回すほど満足度が上がる宿でした。到着したら、いったん露天で深呼吸。そこから夕食へ――この流れがいちばん“ハマり”ます。