箱根神社とは?歴史とご利益の特徴
神奈川県・芦ノ湖のほとりに鎮座する【箱根神社】は、古くから「関東総鎮守」として崇敬を集めてきた霊験あらたかな神社です。
ご祭神は三柱の神さま。
・瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)
・木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)
ご利益
・交通安全
・開運隆盛
・心願成就
・勝負運
・縁結び
現代の旅人にとってもうれしいご利益がそろっています。
とくに、芦ノ湖に突き出す「平和の鳥居」や、九頭龍神社(新宮・本宮)と合わせた“縁結び・金運”のパワースポットとしても有名です。
・ドライブやツーリングの安全祈願
・夫婦旅・カップル旅の良縁祈願
・新しい挑戦のスタートに合わせた開運祈願
・商売繁盛、業績アップなど仕事運向上
など、50代以降の大人世代が「節目の旅」として訪れたいお社です。
この記事でわかること(寺社・パワースポットガイド)
・【箱根神社】の歴史とご利益のポイント
・参拝に必要な時間の目安(モデルパターン別)
・本殿・平和の鳥居・九頭龍神社など主な見どころ
・御朱印・御朱印帳の概要
・車でのアクセス・駐車場の全体イメージ
・服装・持ち物・参拝時の注意点
・一緒に立ち寄りたい周辺スポットとよくある質問

芦ノ湖と山の気配に包まれた箱根神社は、“観光地・箱根”の中でも、ふっと静かになれる場所。ドライブ旅の途中でハンドルを止めて、ゆっくり階段を上り、湖を眺めながら一呼吸置く──そんな時間にぴったりの神社です。
箱根神社参拝時間の目安

箱根神社の参拝は、参拝する場所をどう組み合わせるかで、必要な時間が変わります。
・箱根神社(本殿まわり)
・九頭龍神社 新宮
・芦ノ湖畔(平和の鳥居周辺)
車旅なら、無理のない範囲で計画していきましょう。
① 箱根神社だけをゆったり参拝
・所要目安:1〜1.5時間
【内容イメージ】
・大鳥居〜参道を歩いて本殿にお参り
・境内の安産杉・矢立の杉などを見学
・御朱印やお守り拝受
・芦ノ湖を少し眺めて一息
箱根観光の途中で立ち寄る“定番の寄り道”なら、このパターンで十分。足腰に不安がある方は、階段のペースをゆっくりめに見積もっておくと安心です。
② 箱根神社+九頭龍神社 新宮
・所要目安:1.5〜2時間
【内容イメージ】
・箱根神社本殿に参拝
・境内の一角にある【九頭龍神社 新宮】にも参拝
・芦ノ湖畔の平和の鳥居周辺を散策
金運・良縁のご利益で知られる九頭龍神社も合わせてお参りしたい方におすすめ。境内で完結するので、体力的な負担はそれほど大きくありません。
③ 箱根神社+芦ノ湖周辺散策(元箱根エリア)
・所要目安:3〜4時間
【内容イメージ】
・箱根神社・九頭龍神社 新宮を参拝
・芦ノ湖遊覧船乗り場や元箱根周辺を少し散策
・湖畔のカフェやレストランで食事
「箱根観光の半日を湖畔エリアにあてたい」という場合の標準コース。芦ノ湖の景色をゆっくり眺められるので、車旅の途中の“リフレッシュタイム”にもぴったりです。

箱根は見どころが多いぶん、どうしても予定を詰め込みがち。50代以降の大人旅なら、「午前は箱根神社と芦ノ湖、午後は温泉宿でのんびり」くらいのバランスが、いちばん満足度が高いと感じます。
箱根神社の主な見どころ
本殿

大鳥居をくぐり、杉木立の中を進んだ先に建つ朱塗りの社殿が、【箱根神社本殿】です。
整然とした造りでありながら、どこか柔らかさのある雰囲気があり、「関東の名社」としての風格をしっかり感じさせてくれます。
・まずは落ち着いて手水舎で身を清め、本殿でゆっくりと参拝
・境内の空気感や周囲の杉木立も合わせて味わうと、「山の神社」に来た実感が高まる
50代以降の大人旅なら、「お願いごとを一気に並べる」のではなく、
節目のタイミングで心を整えに行くような気持ちで向き合うと、より満足感の高い参拝になります。
石段参道

【箱根神社本殿】へ向かう途中に現れるのが、箱根神社の象徴ともいえる長い石段参道です。
大鳥居をくぐり、杉木立の中を抜けていくにつれ、少しずつ気持ちが「日常モード」から「参拝モード」へと切り替わっていきます。
・急いで上ると息が上がるので、50代以降は“写真を撮りながら休憩”くらいのペースがおすすめ
・石段は濡れていると滑りやすいため、雨の日や前日が雨だった日は足元に要注意
石段を一段一段上る時間そのものが、気持ちを整える「準備運動」のようなもの。
無理をせず、自分のペースでゆっくり上っていくのが、箱根神社参拝を楽しむコツです。
平和の鳥居(芦ノ湖に立つ鳥居)

芦ノ湖の湖畔に立つ【平和の鳥居】は、湖と山を背景にした写真スポットとして大人気です。
鳥居までのアプローチは、箱根神社境内から湖方向へ下っていきます。
・湖面すれすれの位置から見上げる朱色の鳥居
・晴れた日の青空、夕景、霧の中など、天候ごとに表情が変わる景観
SNSなどでもよく見かける“箱根の定番シーン”なので、時間に余裕があれば、ぜひ一度足を運んでおきたい場所です。
安産杉・矢立の杉などのご神木

境内には、ご神木として崇敬される大きな杉の木がいくつかあります。
・矢立杉 … 源頼朝が戦勝祈願の折に矢を立てたとされる伝承の杉
・安産杉 … 安産祈願や子授けのご利益で知られる
歴史と信仰が重なり合った場所なので、参拝の際は、社殿だけでなく足元や周囲の小さな案内板にも目を配って歩くと、物語がぐっと立ち上がってきます。
九頭龍神社 新宮
箱根神社境内の一角にある【九頭龍神社 新宮】は、金運・良縁・商売繁盛などのご利益で知られる人気スポット。
もともと芦ノ湖の湖畔(箱根園奥)に鎮座する【九頭龍神社本宮】への参拝が難しかった人でも、新宮のおかげで、箱根神社参拝とあわせてお参りがしやすくなりました。
・“箱根神社+九頭龍神社”のダブル参拝でご縁を結びたい
・夫婦旅・カップル旅の記念に参拝したい
という方は、ぜひセットで手を合わせておきたいところです。
元宮(駒ヶ岳山頂)
ロープウェイで上る駒ヶ岳山頂には、【箱根元宮】が鎮座しています。晴れた日なら、芦ノ湖・箱根の山々・富士山が一望できる絶景スポットです。
・天候が良い日
・時間に余裕がある日
であれば、箱根神社参拝と組み合わせて訪れると、「空に近い箱根の神様」にご挨拶できたような特別感が味わえます。

箱根神社は“本殿にお参りして終わり”ではなく、鳥居・ご神木・九頭龍新宮・芦ノ湖の景色までセットで味わうと、「箱根の神社に来たなぁ」という実感がぐっと増します。
御朱印・御朱印帳について
御朱印の概要
箱根神社では、
・箱根神社の御朱印
・九頭龍神社 新宮の御朱印
などをいただくことができます。
時期によっては、
・限定仕様の御朱印
・特別な書体や印が入った御朱印
などが授与されることもありますが、内容や初穂料は変更される場合があるため、実際に参拝される際は必ず最新情報をご確認ください。
御朱印帳
箱根神社オリジナルの御朱印帳は、
・芦ノ湖と鳥居をイメージしたデザイン
・社紋や社殿をあしらったもの
など、旅の記念にぴったりなものが揃っています。
「箱根ドライブをきっかけに御朱印を始めたい」という方は、ここで1冊目の御朱印帳を用意して、
・箱根神社
・九頭龍神社
・箱根周辺の寺社
と少しずつ増やしていくのも楽しいですね。

御朱印を“全部”集めようと頑張るより、気になるものを“1〜2種類ずつ”ゆっくり増やしていく方が、大人世代にはしっくり来る気がします。箱根はリピートしやすい場所なので、「次に来たときのお楽しみ」を少し残しておくのもアリです。
基本情報・アクセス(車旅の目線)
■所在地
〒250-0522 神奈川県足柄下郡箱根町元箱根80-1
※「元箱根(芦ノ湖東岸)」エリアをイメージしておくと、他の観光スポットとの位置関係がつかみやすくなります。
■公式サイト:箱根神社
車でのアクセスのイメージ
・東名高速「厚木IC」→ 小田原厚木道路 → 箱根新道方面
・東名高速「御殿場IC」→ 国道138号 → 仙石原経由で元箱根へ
どちらのルートも、山道のカーブが多くなります。
・時間に余裕を持ったスケジュール
・スピードを抑えた安全運転
を心がけて向かいましょう。
駐車場のイメージ
・箱根神社周辺に参拝者用駐車場あり
・芦ノ湖畔の有料駐車場や、元箱根周辺のコインパーキングも点在
観光シーズンや週末は混雑しやすく、とくに「お盆」「紅葉シーズン」「年末年始」は満車になる時間帯も出てきます。
・午前中早めの到着を目指す
・停められなければ湖畔の駐車場に切り替える
など、“第二案”まで考えておくと安心です。
※具体的な駐車場の位置・料金・台数などは、別記事【箱根神社 駐車場・アクセスガイド】で詳しく解説する予定です。
参拝のベストシーズンと混雑のタイミング
ベストシーズンの目安
■ 春(4月〜5月)
新緑が美しく、気温も穏やかな季節。芦ノ湖と山々のコントラストが気持ちよく、参拝もしやすい時期です。
■ 初夏〜夏(6月〜8月)
平地よりは涼しく、「避暑地」としての箱根らしさを味わえる季節。梅雨時は霧の中の鳥居・湖も絵になりますが、運転は慎重に。
■ 紅葉(10月下旬〜11月中旬ごろ)
芦ノ湖畔と周囲の山が色づき、写真映えする時期。もっとも混雑するシーズンでもあるため、早朝行動が鍵になります。
■ 冬(12月〜2月)
空気が澄み、晴れた日には富士山がくっきり見えることも。積雪は多くありませんが、路面凍結の可能性があるため、朝晩は特に運転に注意が必要です。
混雑しやすいタイミング
・ゴールデンウィーク
・お盆・三連休
・紅葉シーズンの土日祝
・年末年始の初詣シーズン
ゆったり参拝したい場合は、
・平日
・午前9〜10時台までの早い時間
・雨予報の日(安全に配慮したうえで)
を狙うと、比較的落ち着いて境内を歩きやすくなります。
服装・持ち物・参拝時の注意点
服装のポイント
■ 足元
箱根神社の参道は石段・石畳が中心です。滑りにくいスニーカーやローヒールの靴がおすすめ。雨の日は特に、ヒールや底の減った靴は避けた方が安心です。
■ 春〜秋
昼と朝晩の気温差が大きいので、薄手の羽織りものが1枚あると便利です。
■ 冬
箱根は標高があり、都心よりも冷えます。コートやダウン、マフラー・手袋など、冬のフル装備を前提に考えましょう。
持っていくと安心なもの
・小銭(賽銭・おみくじ・御朱印など)
・御朱印帳
・折りたたみ傘やレインウェア
・湖畔を歩く場合の防寒具(冬)
・車内用の飲み物(熱中症対策)
参拝時の注意点
・石段の昇り降りは、想像以上に足にきます。特に帰りの下りでは、手すりを使いながら一段ずつゆっくり。
・芦ノ湖畔の遊歩道は、天候や時間帯によって足元が暗くなることがあります。夕方遅い時間の散策は、明るいうちに切り上げるのが安心です。

箱根神社は“街中の神社”とは違って、石段・坂道・湖畔の遊歩道…と、意外と足を使います。50代以降なら「靴と上着だけはしっかり」と覚えておくと、その日一日の疲れ方がかなり変わります。
箱根神社と一緒に立ち寄りたい周辺スポット
■ 芦ノ湖遊覧船・海賊船
芦ノ湖の上から、箱根神社の鳥居や周囲の山並みを眺められる遊覧船。天気が良ければ、富士山が顔を出すこともあります。
■ 元箱根〜箱根関所跡エリア
・元箱根のカフェ・レストランでランチやお茶
・箱根関所跡や資料館で、東海道の歴史に触れる
“箱根の山越え”の雰囲気を感じられるエリアで、箱根神社との相性も抜群です。
■ 大涌谷・早雲山・強羅方面
時間に余裕があれば、ロープウェイやケーブルカーを組み合わせて、箱根らしい火山の風景や山頂からの景色を楽しむのもおすすめです。
■ 温泉地(箱根湯本・強羅・宮ノ下など)
箱根神社参拝と温泉宿の組み合わせは、大人世代にとって鉄板コース。
・1日目:箱根湯本〜強羅エリアで宿泊
・2日目:芦ノ湖・箱根神社をじっくり参拝
のように、ゆとりある1泊2日プランを組むと、「慌ただしい観光」ではなく「整う旅」になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 初めての箱根神社、どのくらい時間を見ておけばいいですか?
A. 本殿への参拝と境内をひとまわり、芦ノ湖畔の平和の鳥居周辺を少し歩く程度なら、1〜1.5時間ほどが目安です。九頭龍神社 新宮への参拝や芦ノ湖周辺の散策もじっくり楽しみたい場合は、2〜3時間(半日程度)を確保しておくと、足元や写真撮影にも余裕を持って動けます。
Q. 50代・シニアでも石段は大丈夫?
A. 健康面に大きな不安がなければ、多くの50代・シニアの方でも「自分のペースでゆっくり」上り下りすれば問題ない印象です。途中で振り返ると芦ノ湖の景色が見えるので、“景色を楽しむ小休止”を挟みながら進むのがおすすめ。雨の日や前日が雨だった日は石段が滑りやすくなるため、滑りにくい靴+手すりを活用して慎重に歩きましょう。
Q. 車で行く場合、駐車場は見つかりますか?
A. 平日や繁忙期以外であれば、箱根神社周辺の参拝者用駐車場や元箱根エリアの有料駐車場に、どこかしらは停められることが多い印象です。ただし、ゴールデンウィーク・お盆・紅葉シーズン・初詣などは大変混雑し、午前中から満車になることもあります。「午前中早めの到着+湖畔の駐車場やコインパーキングも候補にしておく」くらいの心構えで計画しておくと安心です。
Q. 雨の日でも参拝できますか?
A. 雨の日でも参拝自体は問題ありませんが、石段と石畳が滑りやすくなる点には要注意です。防水性のあるスニーカーやトレッキングシューズなどを選び、傘よりも両手が空くフード付きレインウェアがあると安心。車で向かう場合は、霧や路面状況も変わりやすいので、普段よりスピードを抑えた運転を意識しましょう。
Q. 九頭龍神社本宮にも行くべき?
A. 芦ノ湖畔の奥にある九頭龍神社本宮は、特別参拝船や遊歩道からのアクセスが中心で、時間と体力に余裕のある方向けのスポットです。初めての箱根や滞在時間が限られている場合は、まずは箱根神社境内の【九頭龍神社 新宮】にお参りし、
「次回は本宮にも足を延ばしてみよう」
と、リピート時のお楽しみにするのも良いと思います。
Q. 公式情報はどこで確認すればいいですか?
A. 祭事・御朱印・アクセス・駐車場・ロープウェイなどの最新情報は、必ず箱根神社の公式サイトや、箱根町観光関連・交通機関の公式情報でご確認ください。とくに冬期の道路状況や、繁忙期の駐車場の運用は変わりやすいため、お出かけ直前に一度チェックしてから出発するのがおすすめです。
まとめ|箱根神社は「芦ノ湖とともに楽しむ関東屈指のパワースポット」
芦ノ湖畔にたたずむ【箱根神社】は、
・関東総鎮守としての歴史と格式
・交通安全・開運・縁結びなど幅広いご利益
・芦ノ湖と山々に抱かれたロケーション
・九頭龍神社や元宮とのつながり
といった要素が重なり合う、“大人の車旅”と相性抜群のパワースポットです。
車旅で訪れるなら、
・本殿だけをゆったり参拝(1〜1.5時間)
・九頭龍神社 新宮や芦ノ湖畔散策を組み合わせた半日コース(3〜4時間)
を目安に、残りの時間は、
・元箱根〜箱根関所跡の街歩き
・遊覧船やロープウェイでの景色
・温泉宿でのんびり
といった箱根らしい楽しみ方とセットにするのがおすすめです。
このガイドでは、
・箱根神社の歴史とご利益
・参拝時間の目安
・主な見どころ
・御朱印の概要
・アクセス・駐車場の全体像
・周辺の立ち寄りスポット
といった「まず押さえておきたいポイント」をひと通りまとめました。

「今度の箱根ドライブ、どこに寄ろうかな」と考えたとき、この箱根神社ガイドが、旅のきっかけやコースづくりのヒントになればうれしいです。
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