長野・志賀高原の谷あいにある【地獄谷野猿公苑】は、世界でも珍しい「温泉に浸かるニホンザル」=“SNOW MONKEY”に会える場所。
せっかくなら、「雪景色の中で、湯気の立つ温泉に気持ちよさそうに浸かるサル」に出会いたいもの。
とはいえ──
・いつ頃行けば雪景色になりやすいのか?
・サルたちが温泉に浸かるのは、何月・何時ごろが多いのか?
・混雑を避けたいなら、どの時期・時間帯がねらい目なのか?
初めて地獄谷に行くときは、この「いつ行けばいいの?」が一番分かりづらいポイントかもしれません。

地獄谷のサルたちは完全に野生なので、「この日なら絶対」という保証はありません。だからこそ「季節の傾向」+「当日の最新情報チェック」をセットにしておくと、イメージに近い景色に出会いやすくなります。
まずは結論(いつ行けばいい?)

【結論だけ先に】
・「雪景色+温泉に浸かるSNOW MONKEY」が第一目的なら:
→ 例年1月〜2月の平日午前中がもっともハズレが少ない
・「そこそこ雪があればOK」なら:
→ 12月中旬〜3月上旬が雪景色になりやすい時期
・「子ザルの季節」を楽しみたいなら:
→ 4月下旬〜5月(春の子ザル&新緑シーズン)
・混雑を避けたい50代夫婦旅なら:
→ 平日+朝イチ(開苑〜10:00) or 15:00以降がねらい目
【重要】
近年は暖冬・大雪など「年ごとのブレ」が大きくなっています。この記事ではあくまで「例年の傾向」として時期の目安をお伝えしつつ、出発前には必ず公式サイト・公式X・天気予報・ライブカメラなどで最新情報を確認する前提で読んでいただければと思います。
地獄谷の「冬」と積雪の目安
地獄谷野猿公苑は、標高約850mの山あいにあり、例年12月頃から雪が積もりはじめ、3月頃まで雪に覆われる日が多いエリアです。
2025年シーズンについては、公式X(@jigokudani_saru)で、公式から以下のような投稿がありました。
・12/3の朝の投稿時点で「午後から雨が雪に変わる予報」
・遊歩道や公苑周辺がいよいよ本格的な冬モードに入り始めた
12/3 9:00 サルたち来てくれています。
— 地獄谷野猿公苑【公式】 (@jigokudani_saru) December 2, 2025
天気予報 天気:曇りのち雪 気温:最高7℃ 最低?3℃
おはようございます。
午後から雨が降り雪に変わる予報です。
雨具の用意と寒さ対策をお願い致します。
*営業時間内でもサルたちが山に帰る可能性があります。
最新情報をご確認の上お越しください。 pic.twitter.com/iE5oIMRURN
【冬のざっくりイメージ】
・12月上旬:雪が降ったり溶けたりしながら、徐々に「冬景色」に移行
・12月中旬〜2月:雪景色が安定しやすい冬本番
・3月:日ごとに気温が上がり、雪解けが進み始める時期
→ 「白い雪景色」狙いなら1〜2月、「雪が残るうちに」なら3月上旬までが目安です。
もちろん、年によっては12月がほとんど雪にならない暖冬の年もあれば、3月までしっかり雪が残る年もあります。
ここからは「季節ごとの楽しみ方」として、ざっくりイメージを整理してみます。
季節ごとの楽しみ方(何を狙うかでベストシーズンが変わる)
冬(12月〜3月):雪景色×温泉ザルのハイシーズン

・もっとも「地獄谷らしい」景色が見られるのが冬。
・雪が積もり、気温がグッと下がるほど、サルたちが温泉に浸かる時間が長くなりやすい傾向。
・写真好きなら、雪の白+サルの表情+湯気の組み合わせが狙える一番のチャンスです。
【冬に気をつけたいこと】
・気温はマイナス10℃近くまで下がる日もあり、服装・靴・滑り止めは必須装備
・遊歩道は片道25〜30分、踏み固められた雪や凍結で転倒リスクも高め
・冬の駐車場・アクセスは別記事「冬のSNOW MONKEY駐車場ガイド」もあわせて要チェック
春(4月〜5月):子ザルの季節&雪解け散歩
・春は、サルたちの赤ちゃん(子ザル)が生まれる季節。よちよち歩きの子ザルや、母ザルにしがみつく姿がかわいい時期です。
・雪はほぼ解け、遊歩道も歩きやすくなりますが、「雪景色×温泉ザル」感は薄め。
・「雪よりも、サルたちの仕草や表情をゆっくり眺めたい」という方には、春もおすすめです。
夏(6月〜8月):緑の中でのんびりサル観察
・夏は気温が上がるため、サルたちはほとんど温泉に入りません。
・その分、緑の中で毛づくろいをしたり、岩場を歩き回ったりする姿を、のんびりと観察しやすい季節です。
・虫よけ・暑さ対策も忘れずに。
秋(9月〜11月):紅葉と冬支度のサルたち
・山の紅葉が進むにつれ、サルたちの毛もふっくらと冬仕様に。
・積雪はまだですが、落ち葉とサルの組み合わせは、写真が好きな方には秋ならではの楽しみ。
11月後半になると、天候次第で初雪が舞うこともあります。

「雪景色×温泉」にこだわるなら冬一択。一方で、「サルたちの暮らしそのものをゆったり眺めたい」なら、春・秋も十分に候補になります。自分が何を一番見たいのか、最初に決めておくと時期を選びやすくなります。
温泉に入るSNOW MONKEYを狙うなら「1〜2月」+「寒い日」

「せっかく行くなら、絶対に温泉に浸かっている姿を見たい」という方は多いと思います。
【温泉ザル狙いのコツ】
・寒ければ寒いほど、サルたちは温泉に入りやすい
・もっとも冷え込む1月〜2月が「温泉入浴率」が高い傾向
・同じ冬でも、晴れて気温が高い日より、曇りや雪で冷え込む日の方がチャンス大
・日中の気温が上がる前の午前中〜お昼前が狙い目です
もちろん、これもあくまで「傾向」。
その日その時の気温やサルの気分によって、温泉に入る時間が短かったり、あまり浸からない日もあります。
時間帯で選ぶベストタイミング(混雑と光のバランス)
朝イチ(開苑〜10:00):混雑少なめ&写真派におすすめ
・駐車場・遊歩道ともに、もっとも空いている時間帯。
・冬は気温が低く、サルたちが温泉で温まっていることも多い。
・光が斜めから入る時間帯で、写真に立体感が出やすいのもメリット。
・50代夫婦旅なら、前泊+朝イチ訪問が体力面でも安全面でも安心です。
日中(10:00〜14:00):もっとも混雑しやすい時間帯
・団体・ツアーバスが集中し、冬の土日祝は園内がかなり混み合う時間帯。
・写真をじっくり撮りたい人には、ややストレスが大きいかもしれません。
・一方で滞在時間は取りやすいので、観察重視派には悪くない時間帯です。
午後〜閉苑前(14:00〜):静かに過ごしたい人向け
・ツアー客が帰り始め、徐々に人が減って落ち着いてくる時間帯。
・冬は日没が早く、遊歩道に外灯もないため、「明るいうちに下山」できる時間配分が重要です。
・帰りの運転や凍結路を考えると、遅くとも15:00台には駐車場を出られるスケジュールがおすすめ。

写真メインなら「平日+朝イチ」、のんびり観察メインなら「平日+午前〜昼」。いずれにしても「暗くなる前に下山」を合言葉に計画すると、安全で快適です。
「猿がいない日」を減らす3つのチェック
地獄谷のサルたちはあくまで野生。餌付けはされていますが、
・天候(大雨・強風・大雪)
・気温や積雪状況
・人の多さ など
によっては、営業時間中でも山に帰ってしまう日があります。
【出発前にチェックしたい3つ】
① 公式サイトの「本日のサルの状況」
② 公式X(@jigokudani_saru)の最新投稿(写真・コメント)
③ 天気予報+ライブカメラ(雪・路面状況・視界など)
とくに、2025年のように「いつ雪がつくか読みにくい年」は、公式Xのポストが一番リアルタイム感があります。
冬のおすすめモデルタイム(1泊2日・50代夫婦の例)
冬の地獄谷を「日帰り」でこなそうとすると──
・関東圏からだと移動だけで片道3〜4時間クラス
・到着が遅れると、遊歩道が一番滑りやすい時間帯+日没が近い時間帯と重なりがち
・サルの出現状況や天候しだいで、「がんばって来たのに、あまり見られなかった」というリスクも
50代夫婦の大人旅なら、安全面・体力面・満足度を考えても、日帰りより1泊2日がおすすめです。
【1泊2日モデルタイムのイメージ】
<1日目>
午前 :自宅発 → 長野へ移動(途中SA・PAでゆったり休憩)
午後 :善光寺参拝・門前散策で「信州に来た実感」を味わう
夕方 :上林温泉・渋温泉エリアの宿にチェックイン
夜 :温泉+夕食でしっかり休んで、翌日の雪道&遊歩道に備える
<2日目>
09:00頃 :宿発 → 地獄谷野猿公苑 専用駐車場へ(朝イチ到着を目安に)
09:30〜11:00:SNOW MONKEY観覧・撮影(約1時間30分)
11:00頃 :駐車場発 → 温泉街で昼食・湯めぐり
午後 :余裕があれば小布施や松本城へ足を伸ばしてから帰路へ
【1泊2日にするメリット】
・雪道運転を「明るい時間帯」に寄せられる → 安全性アップ
・サルの出現状況や天気を見て、訪問時間を微調整できる余裕が生まれる
・「善光寺+SNOW MONKEY+温泉+ご当地グルメ」と、旅としての満足度が段違い
・翌日に疲れを残しにくく、50代以降でも無理なく楽しめる

冬の地獄谷は「前泊+朝イチ観覧」がほぼ正解。
日帰りだと「運転+雪道歩き+寒さ」でクタクタになりがちですが、温泉に1泊すれば、SNOW MONKEYも温泉もゆったり二度おいしい旅になります。
よくある質問(FAQ)
Q. 雪景色のSNOW MONKEYを見たい場合、いつ行くのがベスト?
A. もっともハズレが少ないのは1月〜2月の平日午前中です。雪が安定し、気温も低く、サルたちが温泉に浸かりやすい時期。ただし年によって降雪状況が大きく変わるので、直前に必ず公式情報で積雪状況を確認してください。
Q. 冬以外のおすすめシーズンはありますか?
A. 4月下旬〜5月は子ザルの季節、新緑もきれいで歩きやすい時期です。夏・秋は温泉に入ることは少ないものの、サルたちの暮らしをのんびり観察したい方には良いシーズンと言えます。
Q. 一日のうち、どの時間帯が見やすいですか?
A. 混雑と温泉入浴のバランスを考えると、開苑〜10:00頃までの朝イチが一番おすすめです。日中(10:00〜14:00)は混雑しやすく、午後遅い時間帯は冬だと暗くなりやすいので、明るいうちに下山できるスケジュールを意識しましょう。
Q. 猿がいない日を避ける方法はありますか?
A. 野生のため100%は避けられませんが、公式サイトの「本日のサルの状況」、公式X、天気予報をチェックすることでリスクを減らせます。可能であれば、旅程に「予備日」を1日入れておくと安心です。
Q. 初めて行くなら、日帰りと宿泊どちらがおすすめ?
A. 冬の雪道運転・遊歩道の往復・混雑を考えると、周辺の温泉地に1泊して朝イチ訪問するプランをおすすめします。体力面・安全面ともに余裕ができ、旅としての満足度も上がります。
まとめ(SNOW MONKEYをいちばんいい条件で見るコツ)
【この記事のまとめ】
・雪景色×温泉に浸かるSNOW MONKEY狙いなら、もっともハズレが少ないのは1月〜2月の平日午前中
・「雪が残っていればOK」なら、12月中旬〜3月上旬が目安(年ごとの差が大きいので直前チェック必須)
・時間帯は開苑〜10:00頃の朝イチがベスト。次点で、明るいうちに下山できる午前〜昼過ぎ
・「猿がいない日」を減らすには、公式サイト+公式X+ライブカメラ+天気予報をセットで確認
・冬の初訪問や50代夫婦旅なら、日帰りよりも「周辺温泉に前泊+朝イチ観覧の1泊2日」が安心で満足度も高い
【前泊推奨】冬のSNOW MONKEYは「温泉に泊まって朝イチ」が正解
冬の地獄谷は、想像以上に「歩く・滑る・冷える」スポットです。
だからこそ、前日に近くの温泉地に泊まって、当日は朝イチでサクッと観覧がいちばん快適。
【前泊のメリット(冬)】
・朝の道路状況に合わせて動ける → 遅刻&渋滞ストレス減
・観覧後に温泉で温まれる → 満足度が段違い
・帰り道が暗くなるリスクを減らせる → 安全面でも強い
・朝イチ訪問なら、猿の撮影も落ち着いて楽しめる → 混雑回避
【地獄谷野猿公苑】周辺で宿を探すなら、比較しやすい予約サイトからどうぞ。

冬のSNOW MONKEYは「いつ行くか」だけでなく「どう泊まるか」で満足度が変わります。
せっかくなら、善光寺や小布施、渋温泉・上林温泉の宿も組み合わせて、「信州の冬を丸ごと味わう1泊2日」に仕立てるのがおすすめです。
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