新倉富士浅間神社とは?歴史とご利益の特徴
富士山と五重塔を一望できる絶景スポットとして世界的に知られる【新倉富士浅間神社(新倉山浅間公園)】。
場所は山梨県富士吉田市、市街地の高台に鎮座する浅間神社です。
ご祭神は「木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)」ほか。
富士山信仰とゆかりの深い女神さまで、ご利益は以下の通り。
- 家内安全
- 安産・子授け
- 良縁成就
- 交通安全
- 厄除け
家庭と人生の節目を見守ってくれるご利益が信仰されてきました。
ふもとの社殿は、地元の氏神として親しまれる「街の神社」。
そこから石段を登った先にあるのが、五重塔(忠霊塔)と富士山を望む【新倉山浅間公園】です。
桜・紅葉・雪化粧……季節ごとに表情を変える富士山を望みながら参拝できる、まさに「絶景のパワースポット」。
海外からの観光客も多く、「一度は行ってみたい富士山の撮影スポット」として人気を集めています。
■新倉富士浅間神社の特徴まとめ
・「富士山+五重塔+街並み」を一望できる世界的ビュースポット
・木花咲耶姫命を祀る、家庭円満・安産・良縁などのご利益
・ふもとは「地元の氏神さま」、山上は「絶景の展望公園」という二つの顔
・桜・新緑・紅葉・雪景色と、四季の富士山を楽しめるロケーション

“富士山+五重塔+桜”の写真で有名になった新倉富士浅間神社ですが、実際に行ってみると、“地元の氏神さま+展望公園”としての顔も感じられます。50代の大人旅なら、絶景だけ見て終わりではなく、きちんと神社にお参りしてから展望ポイントへ向かいたい場所ですね。
参拝時間の目安
新倉富士浅間神社のまわり方は、大きく分けてこの2パターンをイメージしておくと分かりやすいです。
- ふもとの拝殿+少し上まで:軽め散策
- 五重塔・展望デッキまでしっかり登る:やや健脚向き
■所要時間のざっくり目安
・拝殿+中腹あたりまで:約1〜1.5時間
・五重塔+展望デッキまで:約1.5〜2時間
※石段は398段あるため、「途中で引き返す」という選択肢も含めて計画を。
一般的な参拝(拝殿+中腹あたりまで)
・所要時間の目安:およそ1〜1.5時間
・だいたいの流れ
・駐車場から拝殿まで参道を歩き、お参り
・境内を軽く散策
・時間と体力に合わせて、途中のビューポイントまで上る
「富士吉田観光のついでに、雰囲気を味わいたい」という方や、足腰に不安がある方は、このパターンでも十分楽しめます。
絶景を満喫する参拝(五重塔+展望デッキまで)
・所要時間の目安:およそ1.5〜2時間
・だいたいの流れ
・拝殿で参拝
・石段を登って五重塔(忠霊塔)へ
・さらに上の展望デッキまで進み、富士山と塔の絶景を堪能
石段は398段あり、勾配もそれなりにあります。
「ゆっくり休みながら登る」ことを前提に、時間と体力に余裕を持って計画するのがおすすめです。

“絶景だけなら写真でいいや”と思っていても、実際に自分の足で階段を上って見る富士山は格別。50代以降の方は、がんばり過ぎないことも大切です。
新倉富士浅間神社の主な見どころ
■見どころハイライト
・ふもとの拝殿と、落ち着いた境内の空気感
・富士吉田の街並みと富士山を望む石段と参道
・富士山とシンボリックな構図を描く忠霊塔(五重塔)
・世界的に知られる展望デッキからの絶景
・桜・新緑・紅葉・雪景色が美しい新倉山浅間公園全体の景観
拝殿と境内

駐車場から鳥居をくぐると、まずは【拝殿】が見えてきます。
華美すぎない、落ち着いた雰囲気の社殿で、地元の方の参拝姿も多く見られるエリアです。
- 旅行中の安全祈願
- 家内安全・厄除け
- 良縁・安産祈願
など、旅の始まりや締めくくりとして手を合わせておきたい場所。時間に余裕があれば、境内の摂社・末社も軽く巡ってみると、ご祭神とのつながりがより感じられます。
鳥居越しに見える富士山

拝殿付近の参道を歩いていると、ふとした角度で【鳥居の向こうに富士山】が顔を出す瞬間があります。
派手な展望デッキとは違い、「神域の入口(鳥居)」と「霊峰富士」を同じフレームに収められるのが、この場所ならではの魅力。
撮影するなら、
- 人が少ない早朝(空気が澄んで富士山が見えやすい)
- 鳥居の中心に富士山が入る位置で、いったん立ち止まって微調整
- 参道をふさがないよう、撮影は短時間・譲り合い
を意識すると、気持ちよく楽しめます。まずは手を合わせてから、静かにシャッターを切りたいポイントです。
石段と参道
拝殿の脇から続く石段は、五重塔へと向かう参道。
途中途中にベンチや小さな撮影スポットがあり、振り返るたびに富士吉田の街並みと富士山の景色が変わっていきます。
- 段数は398段で、勾配もそこそこ
- 息が上がったら、無理せず休憩
- 紅葉や新緑の時期は、木々のトンネルのような雰囲気
「石段を登る時間」そのものが、新倉富士浅間神社の大きな魅力のひとつです。
忠霊塔(五重塔)

道中のハイライトとなるのが、富士吉田市戦没者慰霊塔として建てられた【忠霊塔(五重塔)】。
朱色の塔とその背後にそびえる富士山は、まさにポストカードのような景色です。
- 桜の時期は「桜+塔+富士山」
- 新緑の時期は、緑に映える朱色の塔
- 秋は紅葉と富士山
- 冬は雪化粧した富士山とのコントラスト
季節を変えて何度も訪れたくなるビュースポットです。
展望デッキ

五重塔のさらに上に設けられた【展望デッキ】は、写真でおなじみの構図が狙える「特等席」。
- 富士山の全景
- 五重塔
- 眼下に広がる富士吉田の街
が一度に望める、世界的にも有名なポイントです。
ただし、
- 展望デッキ周辺は混雑しやすい
- 桜シーズンなどは入場規制がかかる場合もある
■展望デッキ利用の注意
・ゆったり撮影したい場合は早朝や平日がねらい目
・混雑時は順番や滞在時間への配慮が必要
・三脚の使用や長時間の場所取りは避けましょう
新倉山浅間公園の季節の景色
新倉山浅間公園全体としての魅力は、やはり「季節の変化」。
- 春:桜のトンネルと富士山
- 初夏:新緑と青空
- 秋:紅葉に包まれた五重塔
- 冬:冴えわたる空気と雪化粧の富士山
どの季節もそれぞれの良さがあり、「一度行ったから終わり」ではなく、リピートしたくなる景色が待っています。

写真で見ると“撮影スポット”の印象が強いですが、実際は戦没者慰霊の塔であり、地域の方にとって大切な場所でもあります。静かな気持ちで手を合わせてからシャッターを切る──そんな心構えで訪れたいですね。
御朱印・御朱印帳について(概要)
新倉富士浅間神社でも、御朱印をいただくことができます。
内容は時期によって変わることもありますが、おおまかには、
- 新倉富士浅間神社の御朱印(基本)
- 季節や行事にちなんだ限定御朱印
といった形で授与されていることが多いです。
・授与所の場所
・受付時間
・初穂料
・季節限定の有無
などは、必ず事前に公式情報や観光協会の案内で確認しておきましょう。
御朱印をいただく予定の方は、
- あらかじめ御朱印帳を用意
- 連休や桜シーズンは待ち時間を見込む
といった“時間の余裕”も計算に入れておくと、行程がスムーズです。
基本情報・アクセス
基本情報(概要)
・所在地:〒403-0031 山梨県富士吉田市浅間2-4-1
・公式サイト:三國第一山 新倉富士浅間神社
詳細住所や最新情報は、富士吉田市や観光協会・公式サイトの案内で事前確認を。
車でのアクセス
・中央自動車道「河口湖IC」または「富士吉田西桂スマートIC」などから市街地方面へ
・カーナビで「新倉富士浅間神社」または「新倉山浅間公園」と入力すると案内されやすくなります。
駐車場
・市営新倉山浅間公園駐車場を利用(第1〜第4まであり)
・有料、24時間利用可能、トイレあり
| 区分 | 駐車場名(台数) | 料金(1回6時間) | 住所 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| P1 | 新倉山浅間公園 第1駐車場(普通88台) | 1,500円 | 山梨県富士吉田市浅間2-4-1 | — |
| P2 | 新倉山浅間公園 第2駐車場(普通38台) | 1,000円 | 山梨県富士吉田市新町1丁目7-258-1 | — |
| P3 | 新倉山浅間公園 第3駐車場(普通35台) | 1,000円 | 山梨県富士吉田市新町2丁目4(ドラッグセイムス下吉田店 裏) | — |
| P4 | 新倉山浅間公園 第4駐車場(普通21台/バイク10台) | 普通1,500円/バイク750円 | 山梨県富士吉田市新町3-1-7 | ※施設利用時制限あり |
・桜シーズンなど繁忙期は、臨時駐車場の開放/事前予約制/規制・一方通行など、特別な対応が行われることもあります。
■駐車場利用の注意
最新の駐車場情報(台数・料金・利用時間・シーズン時の規制)は、
富士吉田市・観光協会・新倉山浅間公園の公式案内で必ず確認してから出発しましょう。
- 駐車場料金について:富士吉田市観光ガイド
- 駐車場位置について:富士吉田市公式サイト
電車でのアクセス
・富士急行線「下吉田駅」から徒歩約5分。
・駅から神社のふもとまでは、やや上り坂
公共交通で訪れる場合も、最後は「階段を登る」ことが前提になります。
参拝のベストシーズンと混雑のタイミング
おすすめの季節
・春(桜の時期)
“桜のトンネル+五重塔+富士山”で一気に有名になった風景。もっとも混雑するシーズンですが、一度は見ておきたい絶景です。
・初夏〜夏
新緑と青空に映える五重塔と富士山。日中は暑くなるため、早朝や夕方の涼しい時間帯がおすすめです。
・秋(紅葉の時期)
赤や黄色に染まる木々と富士山のコラボレーション。桜シーズンほどではありませんが、週末はそれなりににぎわいます。
・冬
空気が澄み、富士山の輪郭がくっきりと見える季節。雪化粧した富士山+五重塔の景色は、冬ならではのご褒美です。ただし、冷え込みと路面状況には十分な注意が必要です。
混雑しやすい時期・時間帯
- 桜シーズンの土日祝・昼間
- 大型連休(GWなど)
- 紅葉シーズンの休日
- 海外からの観光客が多い時期の午前中〜日中
【比較的ねらい目の時間帯】
- 早朝(富士山がよく見える時間帯)
- 連休を外した平日
- 天気が微妙な日(ただし安全第一)

“絶景ポイントだから混む”のは仕方ないところ。50代以降の方なら、「早朝に参拝と撮影→混む前に下山」というパターンが体にも気持ちにもラクだと思います。
服装・持ち物・参拝時の注意点
服装のポイント
・年間を通して
– 歩きやすいスニーカーやトレッキングシューズ
– ヒールやサンダルは避ける
– 階段の上り下りを前提に、動きやすい服装で
・夏
– 帽子・日焼け止め・汗拭きタオル
– 水分補給用の飲み物
– 日中は暑くなるため、できれば朝夕の時間帯に行動
・冬
– 防寒着(コート・ダウン・手袋・マフラー)
– 厚手の靴下
– 滑りにくい靴(凍結時は特に注意)
持っていくと安心なもの
・小銭(賽銭・お守り・おみくじ用)
・御朱印帳(御朱印をいただく方)
・折りたたみ傘・レインウェア
・飲み物(ペットボトル)
・タオル・汗拭きシート
荷物は「最小限」が基本。大きなバッグは車に置き、貴重品+必要最低限のものだけを持って階段に挑むと、足元の負担も軽くなります。
参拝時の注意点
■階段・傾斜
・段数が多いため、途中で「しんどい」と感じたら無理をしない
・手すりがある場所では、しっかりつかまりながら上り下りを
■写真撮影のマナー
・展望デッキは撮影目当ての人で混み合いがち
・三脚の使用や長時間の場所取りなど、周囲の迷惑になる行為は避ける
・戦没者慰霊の塔であることを意識し、静かな雰囲気を大切に
■車でのアクセス
・繁忙期は周辺道路が混雑・渋滞しやすい
・桜シーズンなどは、交通規制がかかる場合もあるため、事前の確認が必須
新倉富士浅間神社と一緒に立ち寄りたい周辺スポット(概要)
【富士山エリアの主な組み合わせ候補】
- 富士急ハイランド周辺
家族連れやグループ旅行なら、「午前中に新倉富士浅間神社 → 午後は富士急ハイランド」という組み合わせも人気。 - 河口湖エリア
湖畔からの富士山、遊覧船やロープウェイ、湖畔カフェや美術館巡りなど。 - 忍野八海
富士山の湧水がつくる美しい池の景観。「水」と「富士山」のコラボレーションを楽しめるスポット。 - 山中湖・道志みち方面
湖畔ドライブの途中で、道の駅・温泉施設でひと休み。
新倉富士浅間神社は、これら富士山エリアの観光スポットと組み合わせやすいロケーションです。
「午前中に新倉富士浅間神社で絶景と参拝 → 午後は湖畔でのんびり → 夕方は温泉宿へ」という1泊2日のコースも組み立てやすいでしょう。
よくある質問(FAQ)
Q. 階段が多いと聞きますが、50代〜シニアでも登れますか?
A. はい、登れます。石段は398段ありますが、途中に休憩できる場所もあります。時間に余裕を持ち、こまめに息を整えながら登れば、一般的な体力の方なら無理なく楽しめる範囲です。不安な方は「途中で引き返す」前提で計画するのもおすすめです。
Q. 一番きれいに見える時間帯は?
A. 富士山がはっきり見えやすいのは、比較的空気が澄む朝の時間帯と言われます。昼前〜午後は雲がかかりやすい日もあるため、「午前中の早めに展望デッキまで登る」計画にすると、富士山が見える確率が少し上がります。
Q. 駐車場はすぐに満車になりますか?
A. 桜シーズンや連休などのピーク時は、早い時間に満車になることもあります。繁忙期は臨時駐車場の開放や、規制・運用変更が行われる場合もあるため、必ず事前に公式情報を確認し、できれば朝早めの到着をおすすめします。
Q. 御朱印は混みますか?
A. 連休や桜の時期などは、御朱印待ちの列ができることもあります。参拝・撮影・移動の時間を逆算し、余裕を持ったスケジュールを組んでおくと安心です。御朱印の種類・授与時間は時期により変わることもあるため、最新情報は公式案内でご確認ください。
Q. 冬でも訪れる価値はありますか?
A. はい、あります。冬は空気が澄んで富士山の輪郭がくっきり見える日が多く、雪化粧した富士山が見られることも。防寒装備と滑りにくい靴を用意し、凍結・積雪がある日は無理をせず、安全第一で楽しんでください。
まとめ|“富士山の絶景+参拝”をゆったり味わう大人旅に
新倉富士浅間神社(新倉山浅間公園)は、
- 富士山を正面に望む圧巻の絶景
- 五重塔(忠霊塔)と季節の風景
- 地元に根付いた浅間神社としての信仰
- 御朱印・階段参道・展望デッキという“体験型”の魅力
が重なり合った、富士山エリアでも特に印象に残るスポットです。
車旅で訪れるなら、
- 参拝+五重塔周辺まで:1〜1.5時間
- 展望デッキまでしっかり登って絶景を堪能:1.5〜2時間
くらいを目安に、半日程度の時間をゆったり確保しておくと、慌ただしさなく楽しめます。
残りの時間で、河口湖や忍野八海、富士急ハイランド、湖畔の温泉地などを組み合わせれば、
50代以降の大人世代にも無理のない「富士山エリアのゆったり旅」になります。
そのときの“予習・復習用”として、この総合ガイドを活用していただければうれしいです。
免責事項
本記事の内容は、執筆時点での公開情報および現地情報をもとに作成しています。参拝に関する案内、御朱印の授与条件(受付時間・初穂料・種類)、駐車場の料金・台数・運用、交通規制、混雑状況、展望デッキの利用ルール等は、季節・行事・天候・工事などにより変更される場合があります。お出かけ前に、必ず新倉富士浅間神社/富士吉田市/観光協会等の最新情報をご確認ください。
また本記事は旅行計画の参考情報であり、正確性・安全性・有用性を保証するものではありません。掲載情報の利用により生じた損害・トラブル等について、当サイトは一切の責任を負いかねます。参拝・移動・撮影は、現地の案内表示や係員の指示に従い、安全第一で行動してください。


