長野・志賀高原の谷あいにある【地獄谷野猿公苑】は、冬になると温泉に浸かるニホンザル──“SNOW MONKEY”に会える世界的スポット。
ただし冬の地獄谷は「車で近くまで行ける」場所ではありません。
駐車場に停めてから、雪の遊歩道を片道25〜30分歩くのが前提。
さらに冬季は道路の冬季閉鎖もあるため、ルート選びを間違えると現地で詰みます。
本記事は、冬にSNOW MONKEYを見に行く人向けに「駐車場の選び方」「徒歩アプローチ」「冬の装備」「所要時間」を迷わない順番でまとめた【実務ガイド】です。

冬の地獄谷は「歩き」がメイン。スタッドレス+長靴+滑り止めが揃って、はじめて“安心して楽しめる観光”になります。
まずは結論(冬に失敗しない要点)

【冬の結論】
・冬(概ね11月〜4月上旬)は、国道292号の草津〜渋峠が冬季閉鎖→ 群馬側からは行けません(長野側から)
・駐車場は基本【地獄谷野猿公苑専用駐車場(無料)】一択
・駐車場→野猿公苑は徒歩25〜30分(約1.6km)※往復だけで約1時間
・冬の必需品:長靴は必須+滑り止め(スパイク)あれば尚可+手袋+帽子+マフラー
・車はスタッドレス必須
・観光時間の目安:1時間30分〜2時間(積雪日は+10〜20分)
【宿泊をおすすめする理由(冬は特に)】
冬の地獄谷は「歩き+雪道運転+日没」の三重苦。前泊して朝イチ訪問にすると、体力も時間もグッと楽になります。
・朝9:00までに到着しやすい(混雑回避)
・雪道運転を明るい時間に寄せられる(安全)
・帰りが遅れても、“移動して帰るだけ”にならない(満足度UP)
おすすめの動き:
前日:上林温泉・渋温泉に宿泊 → 当日:早朝出発 → 朝イチ観覧 → 温泉街で昼食&湯めぐり
【冬季限定】駐車場ガイド
- 駐車場は2カ所ありますが、冬は「地獄谷野猿公苑 専用駐車場」へ。
- もう一方は冬季閉鎖されるため、カーナビで案内されても間違えないようにしましょう。
地獄谷野猿公苑 専用駐車場(無料・冬季はこちら)
・料金:無料
・野猿公苑まで:徒歩25〜30分(約1.6km)
・歩行路:未舗装のなだらかな林道中心(冬は凍結・踏み固め・ぬかるみあり)
・開放時期:通年
・向いている人:冬に行く全員(歩きやすさ優先)
・混雑対策:土日祝は9:00までの到着がおすすめ
・カーナビ目安:
名称:地獄谷野猿公苑専用駐車場
住所:長野県下高井郡山ノ内町平穏1421
(代替)上林温泉 ホテル仙壽閣/TEL 0269-33-3551/住所:同町平穏1410

看板は約25分でも、冬は30分ちょっと見て正解。足元が悪い日は焦らず、ゆっくり歩きましょう。
渋温泉 地獄谷 有料駐車場(冬はこちらに案内されても”行かない”)

冬季はカーナビで案内されても行かないでください。時間の大きなロスになります。
【専用駐車場】〜【地獄谷野猿公苑】まで(冬の徒歩アプローチ)

【徒歩ルートの要点(冬)】
・距離:約1.6km/時間:徒歩25〜30分(雪の日は+α)
・道:土の林道→終盤に段差・やや勾配。滑りやすいポイントあり
・外灯:基本なし(夕方は特に注意)
・装備:長靴は必須+滑り止め(スパイク)があれば尚可

駐車場に車を停めたら、地獄谷野猿公苑までは遊歩道(林道)を歩いて行くことになります。林の中の道は雰囲気が良く、雪の日は特に“旅感”が増します。
ただし冬は、踏み固められた雪や凍結で転倒しやすいのが現実。長靴+滑り止め、手袋・帽子・ネックウォーマーまで揃えておくと安心です。
トイレ事情(遊歩道・途中に“トイレなし”)
・専用駐車場:トイレあり(出発前に必ず)
・野猿公苑:トイレあり
・駐車場〜野猿公苑の道中にはトイレなし

冬は本当に戻るのが大変。出発前のトイレが、いちばん大事な準備です。
観光時間の目安(冬のモデル配分)

【観光所要時間目安】1時間30分〜2時間
・駐車場 → 野猿公苑:30分(雪の日は+α)
・観覧・撮影:30分〜1時間
・野猿公苑 → 駐車場:30分
【冬のモデル配分(専用駐車場利用)】
00:00 出発(トイレ済)
00:30 野猿公苑到着(入苑手続き)
00:35〜01:15 観覧・撮影(40分目安)
01:15 退苑
01:45 駐車場帰着
・冬は閉苑時刻と日没を意識(遊歩道に外灯なし)
・写真に夢中になるほど、帰りが遅くなりがち。
・明るいうちに下山できる計画が安心です。
営業時間・入苑料(※訪問前に公式で最終確認)

・営業時間(目安)
夏季(4月〜10月):8:30〜17:00
冬季(11月〜3月):9:00〜16:00
※天候・猿の出現状況により変更される場合があります。出発前に必ず最新情報を確認。
・休苑日:なし(年中無休)(自然条件で臨時対応が入る場合あり)
入苑料(目安)
・大人(18歳以上)800円
・小人(小学生〜高校生)400円
・6歳未満 無料(保護者同伴)
※詳細は公式サイトでご確認下さい:「地獄谷野猿公苑」公式サイト
アクセス(冬は「長野側」から)
「車」でのアクセス
・最寄IC:上信越自動車道「信州中野IC」
・ICからの流れ:信州中野IC →(R292)→ 上林温泉/渋温泉エリア → 地獄谷野猿公苑専用駐車場
・到着後:駐車 → 徒歩で野猿公苑へ(徒歩25〜30分)
冬季の重要ポイント
・国道292号(草津〜渋峠)は冬季閉鎖(概ね11月〜4月上旬)→ 群馬側からの乗り入れ不可
・路面は凍結・圧雪が常態化。スタッドレスタイヤ必須、積雪時はチェーン携行推奨
・駐車場の出し入れに時間がかかる日あり。所要時間に+10〜20分の余裕を
「公共交通」でのアクセス
・鉄道+バス(目安)
① 北陸新幹線で「長野駅」
② 長野電鉄で「湯田中駅」
③ 長電バスで「スノーモンキーパーク(上林)」下車 → 遊歩道を徒歩25〜30分で野猿公苑へ
・直行バス(季節・ダイヤにより変動)
長野駅東口〜スノーモンキーパーク間の直行系統が運行される時期があります。
運行有無・本数は事前に最新情報を要確認。
ナビ/マップ検索のコツ(冬)
・目的地を「地獄谷野猿公苑」にすると、細い道へ誘導される場合あり
・まずは「地獄谷野猿公苑専用駐車場」を目的地に設定 → 現地で徒歩移動が安全
・アプリが群馬側経由を提案してきたら、手動で修正(冬季閉鎖の可能性)
よくある質問(FAQ)
Q. 冬におすすめの駐車場は?
A. 冬は【地獄谷野猿公苑専用駐車場(無料)】が基本です。通年で安定して利用でき、遊歩道も比較的なだらか。もう一方の渋温泉側は冬季閉鎖や勾配区間があるため、冬季は基本的に利用しないようにしましょう。
Q. どれくらい時間を見ればいい?
A. 目安は1時間30分〜2時間。往復歩行で約60分、観覧30〜60分。積雪が多い日は+10〜20分みておくと安心です。
Q. 雪道でも歩ける?必要な装備は?
A. 冬は長靴+滑り止め(スパイク)がほぼ必須。手袋・帽子・保温インナーで防寒を。遊歩道は凍結や踏み固めで滑りやすいので、転倒に注意してください。
Q. 空いている時間帯は?
A. 朝イチ(9:00まで)または15:00以降が比較的ゆったり。土日祝の10:00〜14:00は混雑しやすい時間帯です。
Q. トイレはどこ?
A. 専用駐車場と園内にあります。道中にはありませんので、出発前に必ず済ませてください。
Q. マナーや禁止事項は?
A. 餌やり・接近・フラッシュ撮影は禁止。食べ物は見せない・持ち歩かない。混雑時の三脚は通行の妨げにならないよう配慮を。現地掲示のルールに従いましょう。
Q. 猿は必ず見られる?
A. 野生のため出現は自然条件に左右されます。時間に余裕を持って訪問し、当日の状況は現地案内・公式情報も参考にしてください。
まとめ(冬のSNOW MONKEYを安全に楽しむコツ)
・冬は群馬側からは入れません(R292 草津〜渋峠は冬季閉鎖)→ 長野側から
・駐車場は基本「専用駐車場」(通年・無料・歩きやすい)
・総所要は1時間30分〜2時間(往復歩行だけで約1時間)
・装備は長靴+滑り止めが最重要。車はスタッドレス必須
・混雑回避は朝イチ or 15:00以降。明るいうちに下山できる計画で

SNOW MONKEYを見に行くなら「専用駐車場」+朝イチ。冬は安全第一で、写真は“全景→表情の寄り”の順で撮ると満足度が上がります。
【前泊推奨】冬のSNOW MONKEYは「温泉に泊まって朝イチ」が正解
冬の地獄谷は、想像以上に「歩く・滑る・冷える」スポットです。だからこそ、前日に近くの温泉地に泊まって、当日は朝イチでサクッと観覧がいちばん快適。
【前泊のメリット(冬)】
・朝の道路状況に合わせて動ける → 遅刻&渋滞ストレス減
・観覧後に温泉で温まれる → 満足度が段違い
・帰り道が暗くなるリスクを減らせる → 安全面でも強い
・朝イチ訪問なら、猿の撮影も落ち着いて楽しめる(混雑回避)
【地獄谷野猿公苑】周辺で宿を探すなら、比較しやすい予約サイトからどうぞ。
【結局、泊まるべき?判断の目安】
次のどれかに当てはまるなら、前泊(上林温泉・渋温泉・湯田中温泉)をおすすめします。
・雪道運転に不安がある/帰りが暗くなるのが怖い
・朝イチ(9:00まで)で混雑を避けたい
・往復1時間歩いたあと、温泉で回復したい
・せっかくの信州旅、“猿だけ見て帰る”のはもったいない
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