【諏訪大社】4社巡りモデルコース｜所要時間・参拝順・駐車場ガイド

長野県・諏訪湖のほとりに鎮座する【諏訪大社】。
実はこの神社、ひとつだけではありません。

湖の南北に「上社 本宮」「上社 前宮」「下社 秋宮」「下社 春宮」という4つの社があり、これらを巡拝する「4社巡り」が人気を集めています。

信濃國一之宮として古代から人々の信仰を集め、全国に約25,000社ある諏訪神社の総本社でもある【諏訪大社】。

近年では「最強のパワースポット」とも呼ばれ、多くの参拝者が訪れています。

この記事では、4社巡りの順番や所要時間、アクセスや駐車場の情報を、実際に歩いた体験をもとにご案内します。

東京・名古屋方面からのモデルコースも紹介しますので、旅の計画にぜひ役立ててください。

4社巡りとは？順番は決まってる？

「4つも神社があると、どこから参拝すればいいの？」と迷う方も多いかもしれません。

伊勢神宮のように、外宮→内宮という順番の決まりがある神社もありますが、

諏訪大社の場合は、4社のどこから参拝しても問題ありません。

社格に上下の区別もなく、自由な順番でお参りできるのが特徴です。

とはいえ、旅のプランを立てるうえでは「効率の良い回り方」は気になりますよね。

効率よくまわるなら、エリアごとにまとめて巡るのがおすすめです。

ここからは、アクセス起点にあわせたモデルコースを2パターンご紹介します。

モデルコースと回り方のコツ

諏訪大社の4社は、諏訪湖をはさんで「上社（本宮・前宮）」が南側、「下社（秋宮・春宮）」が北側に位置しています。

この地理を活かし、スムーズに巡るためには「エリアをまとめて一気にまわる」ルート設計がポイントです。

アクセスの起点となる高速IC（諏訪ICまたは岡谷IC）の位置から、おすすめのモデルコースを2パターンご紹介します。

モデルコース①　東京方面からのルート（諏訪IC利用）

①上社前宮 → ②上社本宮 → ③下社秋宮 → ④下社春宮

中央道「諏訪IC」を降りたら、最初に立ち寄れるのは【上社 前宮】。
そこから【上社 本宮】、さらに諏訪湖を北にまわり【下社 秋宮】【下社 春宮】と続けるのが自然な流れです。

上社から下社までは車で30分ほどの距離がありますが、道中は諏訪湖の景色を楽しみながらのドライブ。
神社めぐりと湖畔の風景、両方を味わえるのも魅力です。

モデルコース②　名古屋方面からのルート（岡谷IC利用）

①下社春宮 → ②下社秋宮 → ③上社本宮 → ④上社前宮

名古屋方面からなら、【下社 春宮】を入口にするとスムーズ。
春宮 → 秋宮と巡ったあと、南へ移動して【上社 本宮】【上社 前宮】へ向かいます。

下社の二社は距離が近いので、徒歩で巡るのもおすすめです。
そのあと車で上社エリアへ。歴史を感じる本宮、そして素朴な雰囲気の前宮へと足を運びましょう。

4社巡り　所要時間の目安

4社すべてを参拝する場合、車で巡るならおおよそ 2時間半から3時間 が目安です。
各社ごとの滞在時間を見ていきましょう。

項目	所要時間
上社前宮　参拝	約30分（坂を上るため少し余裕を）
上社本宮　参拝	約30分（門前の休憩や買い物含む）
下社秋宮　参拝	約20分
下社春宮　参拝	約20分
各移動時間合計	約60分（上社↔下社間含む）
合計	約2時間30分～3時間

参拝時間については、「上社前宮」は本殿が小高い山の上にあるため、他の神社と比べて参拝するのに時間がかかるので30分としています。

「上社本宮」は門前にお土産物屋さんやお食事処があるので、軽く食事をしたりお土産物を見たり買ったりする時間を考え、少し余裕をとって30分としています。

「下社秋宮」「下社春宮」は境内が小さめなので20分としています。

※御朱印を受け取る時間や、参道の散策、休憩時間を入れると、3～4時間みておくと安心です。

【諏訪大社】4社巡り経路　※「東京」方面から行く場合

中央自動車道「諏訪IC」～【諏訪大社】上社前宮　経路

「上社前宮」には参拝者用の駐車場が２か所あります。

駐車料金はどちらも「無料」なので、いずれかに車を停めましょう。

【諏訪大社】上社前宮～上社本宮　経路

「上社前宮」から「上社本宮」への道は一本道なので迷いにくいです。

「上社本宮」には参拝者用の大きな駐車場が2か所あります。

大通り（16号線）沿いにある 「諏訪大社上社本宮参拝者用駐車場」か、鳥居前を左手に曲がった所にある「諏訪大社参拝者用駐車場」がおすすめです。

駐車料金は「無料」です。

【諏訪大社】上社本宮～下社秋宮　経路

「上社本宮」から「下社秋宮」への移動は約10km、車で約30分～40分かかります。

今回の4社巡りの中では一番の長距離の移動です。

移動経路については、お使いのカーナビで出てきたルートで進行するのが良いと思います。

「下社秋宮」には参拝者用の駐車場、 「諏訪大社下社秋宮普通車駐車場」があります。

鳥居の横にあり、このエリアにもし空きスペースがない場合は、案内に従い先に進むと「駐車場」がありますのでそちらに停めましょう。

【諏訪大社】下社秋宮～下社春宮　経路

「下社秋宮」から「下社春宮」への道は一本道なので迷いにくいです。

「下社春宮」の参拝者用駐車場は1ヶ所となっています。

【諏訪大社】下社春宮～中央自動車道「岡谷IC」　経路

【諏訪大社】4社のみどころ

上社前宮（かみしゃ・まえみや）

諏訪大社の4社の中で、もっとも“素朴な神域”とされる前宮。
本殿は小高い丘の上にあり、参道から少し歩く必要があります。

自然に囲まれた静かな境内には、湧水が流れる水眼（すいが）川があり、神聖な雰囲気が漂います。
本殿横からは諏訪の街並みが一望できる、知る人ぞ知る絶景スポットです。

上社本宮（かみしゃ・ほんみや）

諏訪大社の中心的存在であり、格式の高さを感じる本宮。
重厚な柱と屋根が印象的で、古式ゆかしい佇まいは圧巻です。

御柱（おんばしら）が立つ社殿の四隅も見どころ。
広い境内を歩いていると、古代から続く信仰の深さが伝わってきます。

下社秋宮（しもしゃ・あきみや）

豪華な神楽殿が特徴で、下社の中では参拝者が特に多い人気の社。
巨大な注連縄（しめなわ）や、木彫り装飾の見事さも見逃せません。

「春宮」よりも規模が大きく、境内も広め。道路沿いにあるためアクセスもしやすいです。

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下社春宮（しもしゃ・はるみや）

「春宮」は「秋宮」と対になる神社で、参道や境内の構造もほぼ対称。
こちらは静かな住宅地の中にあり、落ち着いた雰囲気が魅力です。

「万治の石仏」や、古い御柱が残る「下馬橋」など、社殿の外にも見どころが点在しています。

アクセス

諏訪大社4社は、すべて長野県諏訪地域にあり、中央自動車道の「諏訪IC」または「岡谷IC」から車でのアクセスが便利です。

東京方面からの場合

中央道「諏訪IC」で降りて【上社前宮】へ（約6分・2km）

名古屋方面からの場合

中央道「岡谷IC」で降りて【下社春宮】へ（約10分・5km）

各神社の「駐車場」情報（すべて無料）

社名	駐車場名	台数目安	料金
上社前宮	・諏訪大社上社前宮駐車場（大通り沿い） ・諏訪大社上社前宮社務所前駐車場（鳥居正面）	約50台／約10台	無料
上社本宮	・諏訪大社上社本宮参拝者用駐車場（大通り沿い） ・諏訪大社上社本宮参拝者用駐車場（東側）	約270／約80台	無料
下社秋宮	諏訪大社下社秋宮普通車駐車場 他　2ヶ所	合計　約120台	無料
下社春宮	・諏訪大社春宮駐車場（1ヶ所のみ）	約50台	無料

御朱印・お守り・参拝マナー

御朱印　初穂料　授与所受付時間　2025年7月時点

【諏訪大社】4社すべてで御朱印をいただけます。

初穂料は各社500円です。

四社全てを巡り御朱印をいただき、最後に御朱印をいただく社で四社を巡ったことを伝えると、記念品をいただくことができます。

神社名	御朱印受付場所	授与所受付時間
上社前宮	社務所（鳥居をくぐって右）	9時〜16時半
上社本宮	社務所（正面鳥居の左手）	8時半〜17時
下社秋宮	社務所（境内右手）	8時半〜17時
下社春宮	社務所（鳥居近く）	8時半〜16時半

お守りについて

それぞれの神社ごとに「限定お守り」があります。
中でも有名なのが【上社本宮】の「勝守」や、【下社秋宮】の「交通安全守」。

旅の思い出や家族へのお土産にぴったりです。

参拝マナー

基本的には全国の神社と同じマナーでOKです：

よくある質問（FAQ）

Q：4社の参拝順は決まっていますか？
A：決まりはありません。旅の出発ICや宿の場所に合わせて、上社（前宮→本宮）→下社（秋宮→春宮）またはその逆の“一筆書きルート”がおすすめです。

Q：4社すべて回らないとダメ？
A：1社だけでも参拝できます。4社を巡ると達成感があり、御朱印や記念品（実施中の場合）もそろえやすいです。

Q：所要時間の目安は？
A：車移動で2時間30分～3時間が目安（混雑時や御朱印待ちを含めるなら3～4時間見ると安心）。

Q：徒歩だけで巡れますか？
A：上社と下社の距離があるため徒歩一括は非現実的。車・タクシー・路線バスを併用しましょう。

Q：公共交通での回り方は？
A：上諏訪・下諏訪駅を起点に、路線バスやタクシーを組み合わせます。バス本数は季節・曜日で変動するため、出発前に最新ダイヤ確認を。

Q：駐車場はありますか？料金は？
A：各社に参拝者用の無料駐車場があります。繁忙期は満車になりやすいので早めの到着が安心です。

Q：御朱印は1日で全て集められますか？
A：可能です。各授与所の受付時間内（表で記載の時間帯）に回れるよう、午前中スタートがおすすめ。

Q：御朱印帳がなくてもOK？
A：授与所でオリジナル御朱印帳の授与がある場合があります。持参しない方は現地購入も検討を。

Q：ベストな参拝時間帯は？
A：10:00～14:00は混みやすい時間帯。落ち着いて参拝したい方は朝（～9:00台）または夕方（16:00以降）がおすすめ。

Q：季節や天候で注意点は？
A：冬は路面・参道の凍結に注意（冬用タイヤ・防寒必須）。夏は日差しと高原特有の寒暖差に備え、飲み物・羽織り物を。

Q：服装や靴のおすすめは？
A：段差・玉砂利・坂道があるため、歩きやすい靴が基本。境内では露出の高すぎる服装は控えめに。

Q：子連れ・ベビーカーでも大丈夫？
A：参道は歩きやすい箇所が多いですが、前宮は坂道が多め。抱っこ紐やこまめな休憩を前提に、時間に余裕を。

Q：車いすでの参拝は？
A：各社で段差・勾配の状況が異なります。必要に応じて事前に各社務所へ最新情報を確認すると安心です。

Q：ペットは同伴できますか？
A：神社や時期によって対応が異なります。リード必須・抱きかかえ・境内の立入制限など、現地掲示と社務所の指示に従ってください。

Q：写真撮影は可能？
A：境内の撮影は概ね可能ですが、拝殿内部・祈祷中・他の参拝者の写り込みには配慮を。掲示の禁止エリアは厳守。

Q：お賽銭や支払いはキャッシュレス対応？
A：基本は現金が確実。小銭（5円・10円・50円・100円）を多めに。御朱印・お守りの支払いは現金のみの社が多いです。

Q：雨の日でも楽しめる？
A：楽しめます。雨具は傘＋両手が使えるレインウェアが便利。石段・玉砂利は滑りやすいので足元注意。

Q：近くで食事や休憩はできますか？
A：上社本宮・下社秋宮の周辺は食事処やカフェが充実。前宮は選択肢が少なめなので、前後の社での休憩計画がおすすめ。

Q：モデルコースはどちらを選べばいい？
A：東京方面は諏訪ICから「前宮→本宮→秋宮→春宮」、名古屋方面は岡谷ICから「春宮→秋宮→本宮→前宮」がスムーズです。宿の場所や返却ICで最終調整を。

まとめ

諏訪湖を囲むように鎮座する「上社 前宮」「上社 本宮」「下社 秋宮」「下社 春宮」。
それぞれの社に異なる歴史と物語が息づき、4社を巡ることで初めて見えてくる諏訪信仰の奥深さがあります。

車ならおよそ2時間半〜3時間で巡拝可能。御朱印や参道の散策を含めれば、半日を充てたい充実の行程です。
歴史の重みを感じる【上社 本宮】、素朴で静謐な【前宮】、荘厳な注連縄が迎える【秋宮】、そして落ち着いた佇まいの【春宮】。
それぞれの社を訪れるたびに、旅の思い出が少しずつ積み重なっていくのを実感できるでしょう。

諏訪大社は、単なる観光地ではなく「信仰が生きる場」。
参拝を通じて、日常を離れ、自分を整える時間を持つことができます。

旅の途中で諏訪湖畔を散策したり、上諏訪温泉でひと休みしたりすれば、1泊2日の小旅行にもぴったり。
四季折々の自然とともに楽しむ諏訪大社4社巡りは、大人の旅にこそふさわしい体験です。

決まった順番はありませんので、旅の起点やアクセスに合わせてプランを立ててみてください。

【諏訪大社】周辺「温泉宿」情報

諏訪大社をゆっくり巡るなら、日帰りよりも温泉宿に泊まって過ごすのがおすすめです。
参拝で歩いた疲れを癒す「上諏訪温泉」や、湖畔に面した宿から眺める諏訪湖の景色は格別。
夜は地元の郷土料理と新鮮な川魚、信州の山の幸を堪能しながら、諏訪ならではの食の魅力も味わえます。

特に上諏訪温泉は、諏訪湖に面したホテルから源泉かけ流しの宿まで選択肢が豊富。
湖畔に沈む夕日を眺めながらの露天風呂や、花火大会シーズンの湖上花火を一望できる宿も人気です。
「4社巡り＋温泉＋湖畔グルメ」の組み合わせは、まさに諏訪旅の醍醐味といえるでしょう。

旅のスタイルに合わせて、カップル旅行なら眺望自慢の宿、家族旅行なら大浴場や食事にこだわる宿、と選び方もさまざま。
まずは旅行予約サイトで宿泊プランをチェックしてみてください。

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