世界遺産・白神山地の西端に位置する【十二湖】は、神秘の「青池」をはじめ、ブナ原生林と澄んだ水面が織りなす“白神の絶景回廊”。
光の加減で青く輝く池、鳥のさえずりに包まれる森歩き――。
本格的な登山装備がなくても、自然の核心に触れられるのがこのエリアの魅力です。
本記事では、車でも公共交通でも気軽に楽しめる約2時間の散策モデルコースを中心に、ベストな見学時間帯・アクセス方法・歩きやすさ・服装のポイントなどをわかりやすくまとめました。
初めて訪れる方でも迷わず楽しめる、【青池・十二湖】観光の決定版ガイドです。
【青池・十二湖】とは?白神山地を気軽に体感できる観光エリア
【青池・十二湖】は、青森県深浦町に点在する湖沼群の総称。
名前は「十二湖」ですが、実際には大小33の湖沼があり、遊歩道が整備されているため子連れ・シニアにも歩きやすいのが特長です。


その中でも特に有名なのが、光の角度や天候により神秘的なブルーに輝く「青池」。
本格的な登山が必要なエリアも多い白神山地の中で、十二湖エリアは遊歩道や案内が整備されており、観光初心者でも気軽に白神の自然を体感できる貴重な場所です。
マイカーや観光バスでアクセスできるため、子連れやシニア層にもおすすめです。
また、青池の周辺には「沸壺(わきつぼ)の池」や「落口(おちくち)の池」など、透明度の高い美しい池が点在し、季節ごとの風景も魅力。
自然に囲まれた神秘的な時間を、歩きながら楽しむことができます。
「青池」の青は“いつ”が綺麗?ベストシーズン・時間帯
青く見える要因は高い透明度と太陽光の入り方。
もっとも発色しやすいのは晴れた日の午前10時〜正午です。
曇天・雨天・早朝/夕方は発色が弱まりやすい一方、日ごとに表情が変わる“一期一会”感も魅力。

太陽が真上に差し込むことで、池の底から反射した光が透き通った青に輝くのです。

逆に、曇りや雨の日には青さが感じにくく、ただの透明な池に見えてしまうことも。
光が少ない早朝・夕方も同様です。
時間帯や天気によって見え方が変わる青池には、「同じ場所なのに毎回違う表情を見せてくれる」という魅力もあります。
青く見えるかどうかは「運次第」ですが、それもまた旅の醍醐味。
晴天が多い春~初夏や、紅葉が美しい秋の晴れ間を狙って訪れるのがおすすめです。
【2時間】サクッと回れる!おすすめ観光モデルコース
白神山地のブナ林と神秘の青池を体感できる、おすすめモデルコースをご紹介します。
所要時間は1.5時間〜2時間。
車でも公共交通でもアクセス可能で、歩きやすい靴と飲み物を用意すれば気軽に楽しめます
白神のブナ×神秘の青を効率よく堪能できるコースです。
00:00 森の物産館キョロロ【スタート】
・駐車場・売店・トイレあり
・バス停も隣接、電車派も安心
・Googleマップ:▶キョロロの場所を見る
00:05 鶏頭場の池

・駐車場からすぐ近くの池
・広い湖面に紅葉が大きく映り込む人気スポット。
00:10 青池 (滞在・写真撮影:20分)

・神秘的なブルーに感動!
・晴れた午前中が見ごろ
・Googleマップ:▶青池の場所を見る
00:35 ブナ自然林の遊歩道


・白神山地のブナ原生林を気軽に体感
・約500mの整備された遊歩道
・森林浴と鳥のさえずりに癒される
00:50 沸壺の池(滞在・写真撮影:10分)


・「青池」に次ぐ人気スポット
・透明度抜群で底まで見える
・Googleマップ:▶沸壺の池の場所を見る
01:05 落口の池(休憩・トイレ:20分)

- 周辺にはお茶屋さんや休憩スポットあり
- 左に進むと「十二湖庵」、右に進めば「キョロロ」へ戻れます
- 散策の締めにぴったり
01:35 森の物産館キョロロ【ゴール】
・スタート地点に戻って散策終了です。

「青池」の神秘的な美しさ、白神山地の「ブナ自然林」を体感できる約2時間のおすすめコースです。
所要時間・注意点
- 全体で約1.5〜2時間
- 一部に階段・ぬかるみあり → 滑りにくい靴推奨
- 山間は天候変化が早い → 雨具と飲み物を携行
アクセス(車・電車+バス)
車で行く
- 秋田道「能代南IC」→約1時間10分(約55km)
- 国道101号を北上し「十二湖入口」方面へ
- 【注意】青森側からは岩木山を大きく迂回するため、秋田側ルートがスムーズ。
▶ ルート確認:能代南IC → 森の物産館キョロロ(駐車場)
駐車場情報
- 森の物産館キョロロ(奥十二湖駐車場)
- 普通車:50台以上
- トイレ・売店・軽食あり
- 有料:1回 500円
▶ 場所:キョロロ/奥十二湖駐車場
電車+バスで行く
- JR五能線「十二湖駅」下車
- 駅から弘南バス・十二湖線で約15分 →「奥十二湖駐車場」下車
※弘南バスは1日9便前後(季節変動あり)
▶ 時刻・運賃:弘南バス公式(十二湖線)
現地設備・持ち物・服装のポイント
トイレ・売店・休憩所
中心施設は「森の物産館キョロロ」。
出発前に立寄り&トイレは必ず事前に。
- 【トイレ】あり(男女別・清潔)
- 【売店】地元の土産、軽食(ソフトクリーム・お菓子など)
- 【自販機】飲み物多数あり
- 【休憩スペース】あり(ベンチ・屋根付きあり)

コース途中にはトイレがありません。出発前に必ず済ませておきましょう。
歩きやすい靴と服装
「青池」や「ブナ自然林」の道は未舗装・階段・落ち葉・ぬかるみあり。
- 靴:スニーカー or トレッキングシューズ推奨(サンダルやヒールはNG)
- 服装:動きやすい服装、夏でも薄手の羽織りがあると安心
- 雨具:山間部のため天候が変わりやすい → 折りたたみ傘・レインウェアは必携
持ち物チェックリスト
- 飲み物(コース内は自販機なし)
- タオル or ウェットティッシュ
- 虫よけ(夏)/日焼け止め(晴天)
あると便利!
- オフラインで使える地図アプリ
- 両手が空くリュック
よくある質問(Q&A)
Q1:青池はいつ一番「青く」見えますか?
A:晴れた日の午前10時〜正午ごろが最も発色しやすい時間帯です。曇りや雨の日、早朝や夕方は青みが弱まりますが、日ごとの光の加減で見え方が変わるのも魅力のひとつです。
Q2:モデルコースの所要時間と歩きやすさは?
A:約1.5〜2時間が目安です。遊歩道中心で歩きやすいものの、階段や未舗装、ぬかるみ箇所もあります。滑りにくい靴でゆっくり歩けば初心者でも安心です。
Q3:子ども連れ・ベビーカーでも大丈夫ですか?
A:小学生以上なら問題なく楽しめます。ベビーカーは段差や未舗装が多いためおすすめできません。未就学児は抱っこ・おんぶでの移動が必要です。
Q4:冬でも行けますか?ベストシーズンはいつ?
A:冬季(12〜3月)は積雪で通行止めになる場合が多く、観光には不向きです。4月下旬〜11月上旬がベスト。新緑の5〜6月、紅葉の10月下旬〜11月上旬が特におすすめです。
Q5:混雑を避けるコツはありますか?
A:平日の午前中がもっとも快適です。青池は観光バスが到着する前に歩き始めるとスムーズ。連休や紅葉ピーク時は、時間に余裕をもって行動を。
Q6:服装や持ち物のポイントは?
A:靴はスニーカーまたはトレッキングシューズ。動きやすい服装に、薄手の羽織りをプラスしましょう。雨具、飲み物、虫よけ(日焼け止め)も忘れずに。
Q7:トイレや売店はありますか?
A:森の物産館キョロロにトイレ・売店・自販機があります。コース途中にトイレはないため、出発前に必ず済ませておきましょう。飲み物の購入も事前に。
Q8:アクセス方法と駐車場情報を教えてください。
A:車なら秋田道「能代南IC」から約1時間10分。キョロロ(奥十二湖駐車場)を利用できます(有料・50台以上)。公共交通ならJR五能線「十二湖駅」から弘南バスで約15分です。
Q9:雨の日でも楽しめますか?
A:青さは弱まりますが、ブナ林のしっとりした雰囲気が魅力的です。滑りやすいので防水性の靴やレインウェアを用意しましょう。無理せず短縮ルートにするのもおすすめです。
Q10:青く見えなかった場合はどうすれば?
A:沸壺(わきつぼ)の池は透明度が高く天候の影響を受けにくいのでおすすめです。ブナ自然林の遊歩道も晴れ間がなくても楽しめる癒しスポットです。
Q11:野生動物や安全面の注意は?
A:クマ鈴の携行、複数人での行動が安心です。雨後の木道や岩は滑りやすいので注意しましょう。スマホの電池残量にも余裕を持ち、オフラインマップの利用も便利です。
まとめ|青池・十二湖を満喫するために
白神山地の自然を手軽に体感できる【青池・十二湖】は、わずか2時間ほどで「神秘の青」と「ブナ林の癒し」を味わえる特別な場所です。
観光のポイントは、
① 晴れた日の午前中に訪れる
② スニーカーや軽登山靴など歩きやすい靴で行く
③ トイレ・飲み物の準備を「キョロロ」で済ませる
この3つを意識するだけで、快適さが大きく変わります。
青く輝く池面をのぞき込みながら、鳥の声と森の香りに包まれる時間は、まさに白神山地の“息づかい”を感じるひととき。
訪れるたびに表情を変える青池は、何度でも足を運びたくなる不思議な魅力に満ちています。
旅の締めくくりには、不老ふ死温泉や千畳敷海岸など、周辺の絶景・温泉スポットにも立ち寄ってみてください。
海と山、どちらも楽しめる「深浦の自然」は、きっと心に残る思い出になります。
【青池・十二湖】周辺「温泉宿」情報
白神山地の自然を堪能したあとは、やっぱり温泉でゆっくり疲れを癒やしたいもの。
【青池・十二湖】周辺には、海を望む絶景露天風呂や秘湯気分を味わえる温泉宿が点在しています。
なかでも人気なのが、日本海を目の前にした「不老ふ死温泉」。
海と一体化するような露天風呂からの夕陽は、まさに感動ものです。
そのほか、深浦町やウェスパ椿山エリアにも宿泊施設が充実しており、観光と温泉の両方を楽しめます。
観光の拠点として便利なのは、次のようなタイプの宿です。
- 海を眺めながら入浴できる絶景露天風呂付き宿
- 郷土料理(深浦マグロ・日本海の魚介)を楽しめる旅館
- 駅近や駐車場完備で車旅に便利なホテル
観光後に宿でのんびり過ごすことで、青池の余韻を心ゆくまで感じられます。
宿泊先を探す際は、以下の旅行サイトから「青池」「十二湖」「不老ふ死温泉」などのキーワードで検索してみましょう。
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