東日本大震災から7年経った2018年10月。
東日本大震災で「津波」の大きな被害を受けた「三陸地方」を旅しました。
旅の目的は、あの未曽有の被害を受けた三陸海岸を実際にこの目で見るため。
「津波」の恐ろしさを学ぶため。
そして、同じ時代に生きている者として、あの震災で命を落とされた多くの方のために手を合わせたかったため。
震災から7年半経過しましたが、やっと来ることができました。
「釜石」からスタートして、最初の目的地が陸前高田市の「奇跡の一本松」です。
高さ15mの「巨大津波」が陸前高田を襲う
その昔「陸前高田」の海岸線沿いには、約7万本もの松の木が生い茂った「高田松原」がありました。
東日本大震災で発生した高さ15mの巨大津波が「高田松原」を直撃。
ほとんどの松の木がなぎ倒されて壊滅状態となりました。
そんな中、一本の松の木が津波に耐え立ったままの状態で残りました。
この松の木を人々は「奇跡の一本松」と呼び、東日本大震災からの復興への希望を託すシンボルとなりました。
残念なことですが、その後か海水によって根が腐ってしまい枯れ死が確認。
人々は「希望のシンボル」として残していきたいということで、「モニュメント」として保存・整備されました。
また、右側に見えるのが「陸前高田ユースホステル」。
津波によって建物が大きく崩れてしまい、津波のすさまじい力を思い知らされます。
なお、「奇跡の一本松」と「陸前高田ユースホステル」は陸前高田市の【震災遺構】として保存され、後世に残されることになっています。
神々しい姿の「奇跡の一本松」
「奇跡の一本松」を見た時に感じたこと。
それは「神々しさ」、「神秘的な力」。
しばらくずっと眺めてしまいました。
そして、目を閉じて津波で亡くなられた方ことを想い手を合わせました。
「奇跡の一本松」は木そのものは生きていませんが、何か神秘的な力、パワーを感じました。
きっとあの津波に耐えた木そのものの力と、東北の地を復興させようという多くの人々の願いがこもっているからなのでしょうか。
私達が訪れた時は2018年10月。
震災からすでに7年半という月日が経っていましたが、陸前高田の復興はまだまだその途上という段階でした。
周辺の土地のかさ上げが進んでいる途中。
「奇跡の一本松」周辺もまだまだ整備の途中という段階。
復興することの大変さを感じました。
2018年10月当時、「奇跡の一本松」へ行くには近くの交差点付近に「駐車場」があり、そこに車を停めて歩いて行きました。
その駐車場には「一本松茶屋」さんがありまして、お土産物などを買ったり食事をすることができました。
その後、「一本松茶屋」さんは近くに「高田松原津波復興祈念公園」のオープンしたため営業を終了したそうです。
「奇跡の一本松」は「高田松原津波復興祈念公園」の中に
2019年9月22日、「高田松原津波復興記念公園」がオープンしました。
この施設には「国営追悼・祈念施設」、「東日本大震災津波伝承館(いわてTSUNAMIメモリアル)」「道の駅 高田松原」があり、「奇跡の一本松」もこの公園内の施設となっています。
奇跡の一本松 アクセス 入園料 駐車場 トイレは?
「奇跡の一本松」を見に「車」で行くには、カーナビの設定は「高田松原津波復興祈念公園」、又は道の駅「高田松原」に設定しましょう。
「入園料」は無料です。
「駐車場」はありあます。
駐車料金は「無料」です。
「トイレ」も「高田松原津波復興祈念公園」内にありますので、ここを利用しましょう。
駐車場から「奇跡の一本松」までは園内のコースを通って約10分程かかります。
高田松原津波復興祈念公園 基本情報
住 所: 〒029-2204 岩手県陸前高田市気仙町字土手影180番地
電 話: 0192-22-8911
開園時間:4/1~9/30 午前9時〜午後6時まで
10/1~3/31 午前9時〜午後5時まで
休 園 日 : なし(年中無休)
入 園 料 : 無料
なお、実際に行かれる場合には事前に現地の情報をご確認の上お出かけください。
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東日本大震災のことを忘れないためにも、三陸地方は積極的に訪れたい場所です。