「歴史好き」の方なら是非お勧めしたいのが、岩手・平泉。
奥州藤原氏の栄華が息づくこの地は、中尊寺や毛越寺など5つの資産が世界遺産に登録された、東北屈指の歴史観光地です。
国宝「金色堂」がある「中尊寺」が有名ですが、「歴史好き」なら興味をそそられるのは、平泉は源義経、弁慶が最期を遂げた地であるということ。
さらに、「平泉」は「奥の細道」の舞台で、俳聖・松尾芭蕉が訪れ、「夏草や 兵どもが 夢の跡」の句を詠んだ地としても知られ、旅人たちの想像をかきたて続けています。
そんなロマンあふれる平泉を、車で効率よくめぐれる「半日(4時間)モデルコース」を、今回はご紹介。
中尊寺・毛越寺・高館義経堂を中心に、効率的にまわれるルート+駐車場+トイレ情報付きでご案内します。
この記事では、実際に私が「車」を利用して「平泉」を半日(4時間)で観光したコースをもとに「平泉観光モデルコース」としてまとめています

この記事は以下のような人におすすめ!
・「平泉」を効率よくまわりたい方
・「観光スポット」の見どころを知りたい方
・「義経」「弁慶」ファンの方
・「平泉」グルメも味わいたい方
「世界遺産」に登録された資産とは?
「平泉」は2011年に「世界文化遺産」に登録されました。
登録資産名は、
平泉 ─ 仏国土(浄土)を表す建築・庭園及び考古学的遺跡群 ─
「世界遺産」に登録された資産は次の5つです。
・中尊寺(ちゅうそんじ)
・毛越寺(もうつうじ)
・観自在王院跡(かんじざいおういんあと)
・無量光院跡(むりょうこういんあと)
・金鶏山(きんけいさん)

金鶏山(きんけいさん)は小高い「山」なので、今回ご紹介する「観光モデルコース」からは「除外」しています。
「平泉」観光モデルコースの概要(半日・車移動)
| 見学スポット(滞在時間目安) | 観光所要時間(目安・分) | 
|---|---|
| ①毛越寺 観光 (45分)※浄土庭園 | 45分 | 
| ②観自在王院跡 観光 (10分) | 10分 | 
| ③無量光院跡 観光(5分) | 5分 | 
| ④高館義経堂(たかだちぎけいどう)観光(15分)※義経、弁慶、芭蕉、眺望スポット | 15分 | 
| ⑤中尊寺観光(2時間)※国宝「金色堂」含む | 120分 | 
| ⑥武蔵坊弁慶 お墓参り(5分)※忘れずに | 5分 | 
| ⑦平泉レストハウス 休憩・お土産購入 | 30分 | 
| 観光所要時間 合計 約230分 | 
- 観光所要時間 合計 約230分
 - 各観光スポット間の移動時間 合計 約10分~20分
 - トータル約240分(4時間)の観光モデルコース
 

全体で約4時間のモデルコースです。状況(混雑)に応じて、順番を入れ替えるのもOKです。
「世界遺産」には登録されていませんが、「高館義経堂」と「弁慶のお墓」は、「歴史好き」としては外せないので、「観光モデルコース」に含めています。
【毛越寺】【観自在王院跡】 観光
観光時間 2か所で約55分
【毛越寺】と【観自在王院跡】は隣接しています。
【毛越寺】の駐車場に車を停めて、2か所観光しましょう。
【毛越寺】観光

観光時間 45分
岩手・平泉の中心に、往時の浄土を写すような庭園がひろがります――それが毛越寺(もうつうじ)。
奥州藤原氏が整えた寺域は、特別史跡と特別名勝の重指定。池泉回遊式の大庭園を歩けば、平安の気配が静かに立ちのぼります。
見どころは、大きく水面が開く大泉が池と、せせらぎが続く遣水。水音に耳を澄ましながら池をゆっくり一周すると、景色が少しずつ切り替わり、写真の構図も自然と決まります。風の弱い朝夕は水鏡が美しく、散策に最適です。
参拝の歩き方はシンプル。山門から本堂跡を経て池の縁へ、時計回りで回遊するのがわかりやすいルートです。ベンチが点在しているので、小休止を挟みつつ四季の色を楽しみましょう。

春は桜、初夏の新緑、秋は紅葉、冬は雪景。どの季節でも“静けさが主役”の寺で、中尊寺より混雑が穏やかなのも嬉しいポイント。史跡歩きの合間に、心拍を落として景色と呼吸を整えられます。
境内は高低差が少なく、足元にも優しいつくり。歩きやすい靴さえあれば、50代以降の夫婦旅や三世代旅行でも無理なく楽しめます。雨上がりは石畳や苔が滑りやすいので、その点だけ注意を。
隣接する観自在王院跡までは徒歩すぐ。毛越寺駐車場に車を置いたまま、2か所をセットで回ると効率的です。
所要の目安は45分前後。急がず、池の光と風をひとめぐり――それだけで、平泉の旅にやさしい余白が生まれます。
毛越寺 観光情報まとめ(2025年7月時点)
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 名称 | 毛越寺(もうつうじ) | 
| 所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉大沢58 | 
| 拝観時間 | 8:30~17:00(11月5日~3月4日~16:30) | 
| 拝観料 | 大人 700円 / 高校生 400円 / 小・中学生 200円 | 
| 休館日 | 年中無休 | 
| 駐車場 | 町営毛越寺駐車場(330台) | 
| 駐車料金 | 大型車 750円、マイクロ 600円、普通車 300円、自動二輪 50円 | 
| トイレ | 駐車場横、境内入口にあり | 

毛越寺(もうつうじ)の見どころは美しい庭園。国の「特別史跡」と「特別名勝」の2つに指定。「奥州藤原氏」が栄華を築いた、平安時代の趣を感じさせてくれる景色です。
【観自在王院跡】観光

観光時間 10分
毛越寺の東側に、当時の浄土を静かに伝える野外遺跡があります――それが観自在王院跡。
藤原基衡の妻が建立したと伝わる寺の浄土式庭園跡で、今は広い池と島・石組が残り、建物は想像で補いながら歩く場所です。
見どころは、池越しにひらける水平線の美しさ。岸辺をゆっくりたどると、手前の石組→中島→対岸の松と奥行きが順に重なり、“何もない豊かさ”が感じられます。風の弱い朝夕は水鏡が整い、写真も決まりやすい時間帯。
歩き方はシンプル。毛越寺側から入って池を半周、基壇跡(かつての堂の土台)に触れて往時を思う――これで十分に“空白の時間”がつくれます。ベンチも点在し、史跡歩きのインターバルに最適です。
実用面では、入場無料・通年開放が嬉しいポイント。専用Pはないので毛越寺駐車場を共用し、徒歩数分でアクセスするのがスマートです。芝地は立入制限区画があるためロープ内には入らないように。
所要は10~20分が目安。にぎわう名所の合間に、風と水音だけが主役の時間を――それが観自在王院跡の楽しみ方です。
観自在王院跡|観光情報まとめ(2025年7月時点)
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉字志羅山地内(毛越寺の東側) | 
| 入場料 | 無料(毛越寺拝観料には含まれません) | 
| 開園時間 | 通年開放(自由見学) | 
| 所要時間 | 約15〜20分(庭園散策のみの場合) | 
| 駐車場 | 毛越寺町営駐車場(有料/普通車300円)を利用可、徒歩約3分 | 
| トイレ | 毛越寺参道付近の公衆トイレを利用推奨 | 
| 見どころ | 浄土式庭園、池・橋、阿弥陀堂跡、芭蕉句碑 | 
| 混雑度 | ほとんどなし。穴場スポットとして静かに散策可能 | 
| 季節の魅力 | 新緑(5月)、紅葉(10月下旬〜11月初旬)が特に美しい | 
| その他 | 道の駅「平泉」からも徒歩5分圏内。併せて立ち寄り可能。 | 
「無量光院跡」 へ移動
約1.4km 「車」で約5分 「徒歩」約15分
「無量光院跡」観光 ※「駐車場」なし

観光時間 5分
専用「駐車場」がありません。交通の邪魔にならないように「駐車」して短時間で観光しましょう。
平泉の町なかにぽっかりと静寂がひらける――それが無量光院跡。奥州藤原氏三代・秀衡が宇治の平等院鳳凰堂を模して営んだ寺の跡で、いまは池・中島・基壇が残り、地上に描かれた浄土式庭園の設計がすっきりと読み取れます。
最大の見どころは、基壇跡から池越しに金鶏山を正面に望む“視線の軸”。堂と山が一直線に結ばれる借景は、極楽を地上に再現しようとした当時の意匠そのものです。風の弱い朝夕は水面が落ち着き、水鏡に空や樹影が映り込んで一段と印象的に。
歩き方はシンプル。入口から池を半周して基壇跡へ――そこで立ち止まり、遠近の重なり(手前の石組→中島→金鶏山)を静かに味わうのがコツです。案内板を一読してから眺め直すと、何もない空白が“意味のある余白”に変わります。
実用メモ
・専用駐車場なし:路上駐車は厳禁。道の駅平泉や毛越寺の駐車場を活用し、徒歩で。
・入場無料・通年開放、所要は10~20分が目安。混雑とは無縁で、史跡巡りのインターバルに最適。
・芝地や石組には立入禁止ロープあり。保護区画を踏み込まないこと。雨後や冬季は足元が滑りやすいので注意。
にぎわいの名所の合間に、風と水音だけが主役の時間を。無量光院跡は、平泉の“静けさの価値”を教えてくれる場所です。
無量光院跡|観光情報まとめ(2025年7月時点)
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉花立 | 
| 入場料 | 無料 | 
| 開園時間 | 通年開放(自由見学) | 
| 所要時間 | 約15〜25分(庭園散策・金鶏山ビュー込み) | 
| 駐車場 | 近隣の「道の駅平泉」(750m、徒歩約10分) | 
| トイレ | 道の駅平泉または観自在王院跡付近の公衆トイレを利用 | 
| 見どころ | 浄土式庭園跡、基壇跡、金鶏山の正対構造、碑文、季節の花々 | 
| 混雑度 | 非常に少ない(ほぼ貸切状態も多い) | 
| 季節の魅力 | 春〜秋にかけて草花と空のコントラストが美しく、撮影にも最適 | 
| その他 | 世界遺産「平泉の文化遺産」の一部。案内看板あり | 

藤原秀衡により宇治の平等院「鳳凰堂」を模して建立された場所ですが、現在は大きな池がある広場。
「駐車場」がありません。なので車を停めて、さっと見る程度でいいと思います。
「高館義経堂」へ移動
約0.5km「車」で約2分 「徒歩」約5分
「高館義経堂」(たかだちぎけいどう)観光

観光時間 15分
北上川を見下ろす小高い丘にたたずむ「高館義経堂」。
ここは、源義経が最期の時を迎えたとされる地。
兄・頼朝に追われ、平泉に落ちのびた義経は、奥州藤原氏の庇護もむなしく、わずかな家臣とともにこの地で自刃しました。
その物語に深く心を動かされたのが、俳聖・松尾芭蕉。
『奥の細道』の旅でこの地を訪れ、義経の儚き生涯に思いを馳せて詠んだのが、あの有名な一句です。

夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡

堂内には義経像、中尊寺には弁慶の墓とされる石塔も残され、時代を越えて語り継がれる忠義の絆に触れられます。
展望台からの眺望も素晴らしく、視界の先に広がる平泉の町と川の流れを眺めながら歴史に思いをはせてみては。
歴史と詩情が交差する、平泉随一の“静かな名所”です。
高館義経堂|観光情報まとめ(2025年7月時点)
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町柳御所14-5 | 
| 拝観料 | 大人300円/小中学生100円(2025年7月時点) | 
| 拝観時間 | 8:30〜16:30 ※11月5日~11月20日/8:30~16:00 | 
| 休館日 | 休館:11月21日~3月14日(開館期間中は無休) | 
| 所要時間 | 約15〜20分(展望含む) | 
| 駐車場 | 無料駐車場あり(普通車10台程度) | 
| トイレ | あり(駐車場横) | 
| 見どころ | 義経像、芭蕉の句碑、展望台 | 
| 季節の魅力 | 新緑(5月)・紅葉(10月)が特に美しい | 
| その他 | 坂道がやや急なので歩きやすい靴推奨。展望台からの撮影が人気。 | 

「義経」像と「松尾芭蕉」の句碑「夏草や兵どもが夢の跡」があります。
こじんまりとした場所なので、15分程度あれば十分観光できます。
「中尊寺」へ移動
約0.6km「車」で約2分 「徒歩」約5分
「中尊寺」観光

観光時間 約2時間

平泉を語るなら、まずは中尊寺。奥州藤原氏初代・清衡が祈りを託して創建した一山は、杉の巨木に抱かれた参道月見坂から物語が始まります。石畳をゆっくり上がるほどに、梵鐘の余韻や木々の匂いが近づき、境内の堂塔へと心が整っていきます。

最大の見どころは、金箔がまばゆい金色堂。柱・天蓋・仏像に至るまで精緻な意匠が施され、東北に花開いた工芸と信仰の粋を体感できます(堂内は撮影不可)。あわせて宝物館の讃衡蔵では、装飾具や経典など中尊寺の文化財を体系的に鑑賞でき、金色堂の感動が知への納得に変わります。

春は桜、夏は緑陰、秋は紅葉、冬は雪景色と、訪れるたびに異なる表情を見せてくれます。
また、松尾芭蕉もこの地を訪れ『五月雨の 降り残してや 光堂』という一句を残しました。
歴史と自然が織りなす、日本屈指の名刹です。
歩き方のコツ
・参道入口→月見坂→本堂→讃衡蔵→金色堂→経蔵・能楽堂周辺の順で回ると動線がスムーズ。
・所要は60~120分が目安。金色堂と讃衡蔵に余裕を配分すると満足度が上がります。
・月見坂は適度な勾配。滑りにくい靴で、途中の腰掛けを活用してこまめに休憩を。
・春は桜、初夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季の背景が写真の完成度を押し上げます。
・御朱印は授与時間に留意を。拝観・駐車場では小銭があるとスムーズ。
中尊寺|観光情報まとめ(2025年7月時点)
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉衣関202 | 
| 拝観料 | 「金色堂」「讃衡蔵」「旧覆堂」は「有料」/大人1,000円、高校生700円、中学生500円、小学生300円)※その他「境内」は無料 | 
| 開門時間 | ・境内通年開放 ・「金色堂」「讃衡蔵」「旧覆堂」 3月1日〜11月3日/8:30~17:00 11月4日〜2月末日/8:30~16:30  | 
| 休業日 | 年中無休 | 
| 所要時間 | 約60〜90分(金色堂、宝物館、参道を含めて) | 
| 駐車場 | 参道下に有料駐車場あり(普通車400円) | 
| トイレ | 境内各所にあり(参道・金色堂周辺) | 
| 見どころ | 金色堂、経蔵、讃衡蔵(宝物館)、能楽堂、月見坂 | 
| 季節の魅力 | 桜(4月中旬)・紅葉(10月下旬〜11月上旬)・雪景色(12月) | 
| その他 | ※「金色堂内」は撮影禁止 | 

平泉観光の「メイン」である「中尊寺」。
境内も広い、見どころもいっぱい!
特に「金色堂」「讃衡蔵(さんこうぞう)」はじっくりみたいですね。なので観光時間は2時間はみておいたほうがいいと思います。
「武蔵坊弁慶」お墓参り

観光時間 5分
平泉を訪れたなら、忘れずに足を運びたい小さな史跡──それが「弁慶の墓」です。
源義経に忠義を尽くし、最後は義経を守って立ったまま絶命したとされる弁慶。
その逸話は「弁慶の立ち往生」として今なお語り継がれています。
お墓があるのは、中尊寺駐車場のすぐそば。
杉に囲まれた静かな場所に、苔むした石碑がぽつんと立っており、豪傑の最期をしのぶにはあまりにも静謐な空間です。
観光名所として大きく取り上げられることは少ないものの、忘れずに訪れたい場所。
義経に忠義を尽くした男が眠っている…それがこの地の魅力です。

「中尊寺」入口前に、「武蔵坊弁慶」のお墓がひっそりとあります。見落としがちですが、「中尊寺」の帰りに立ち寄ってみてはいかがですか?
「平泉レストハウス」で休憩・お土産購入
平泉観光をたっぷり歩いたあとは、ちょっとひと息つきたい…
そんな時に立ち寄りたいのが「平泉レストハウス」です。
中尊寺の参道入り口すぐそば、アクセス抜群のこの施設は、レストランとお土産店が一体となった観光拠点。
お食事処では、岩手名物「わんこそば」や「前沢牛すき焼き丼」など、地元の味を気軽に楽しめるメニューが豊富。
店内は落ち着いた雰囲気で、団体から個人までゆっくりくつろげます。
また、お土産コーナーも充実。
南部せんべいや平泉限定グッズ、地酒など旅の思い出になる一品がズラリと並び、見ているだけでも楽しい空間です。
平泉レストハウス|観光情報まとめ(2025年7月時点)
| 項目 | 内容 | 
|---|---|
| 所在地 | 岩手県西磐井郡平泉町平泉字衣関34-2(中尊寺入口すぐ) | 
| 営業時間 | 施設により異なる ※公式サイトより確認 | 
| 定休日 | 年中無休 | 
| 主なメニュー | わんこそば(3,000円〜)、前沢牛丼、地元山菜そばなど | 
| お土産品 | 南部せんべい、金色堂グッズ、地酒、銘菓など | 
| 駐車場 | 普通車100台(無料)※有料期間あり/バス10台(要予約) | 
| トイレ | 男女別、清潔で広め(バリアフリー対応あり) | 
| 所要時間 | 食事+買い物で30〜45分程度 | 
| アクセス | 中尊寺参道入口から徒歩1分、平泉駅から車で5分 | 
「反対」から回るコースもあり!
スタート:「中尊寺」
ゴ ー ル:「毛越寺」
今回ご紹介した「観光モデルコース」を、反対から回るコースもおすすめです。
見どころいっぱいの「中尊寺」をまず観光したい方には、こちらから回るのがおすすめです。
いずれにしても、昼食は昼時の「混雑」する時間帯を避けるのがポイントです。
世界遺産【平泉】を訪れる前に知っておきたい7つのポイント
- 配分の基本:中尊寺に時間がかかります(目安60~120分)。毛越寺は庭園中心で45分前後。最初に所要を割り振ると全体が整います。
 - 回り方のコツ:午前は毛越寺→観自在王院跡→無量光院跡、混雑が落ち着く午後に中尊寺が快適。逆回りも有効です。
 - 足元対策:参道や砂利道、坂道が多め。歩きやすい靴と両手が空く装備で。雨後は苔や石で滑りやすいので注意。
 - 季節の準備:夏は日差し・水分・虫よけ、春秋は薄手の羽織、冬は滑り止めと防寒。朝夕は冷えやすいです。
 - 写真マナー:金色堂は撮影不可。庭園は立入禁止ライン厳守、三脚は短時間・少枚数・通行の妨げにならない場所で。
 - 支払い準備:拝観や駐車で小銭が活躍。各所のキャッシュレス対応は変動があるため、現金少額を携行すると安心。
 - プラスα:弁慶の墓は中尊寺山門向かい側にひっそり。高館義経堂は短時間で絶景と句碑を楽しめます。
 
【平泉】アクセス
鉄道:東北新幹線「一ノ関」下車→JR東北本線で平泉駅へ(普通列車で一駅)。
   平泉駅から中尊寺参道入口までは徒歩20分前後、タクシーで約5~7分。
   毛越寺へは徒歩15~20分程度。
車:東北自動車道
  ・平泉前沢ICから約4km(約8~10分)
  ・一関ICから約10km(約15~20分)
  ※町営駐車場ほか有料Pあり
   普通車の目安:毛越寺:300円
          中尊寺:400円
バス・タクシー
 ・駅前から主要寺院方面への路線・周遊バス(ダイヤは季節変動あり)とタクシーが利用可。
 ・混雑期は余裕を持った行程に。
空港
 ・いわて花巻空港または仙台空港から一ノ関へ鉄道移動が一般的。
 ・到着時刻により、一ノ関泊→翌朝平泉が快適です。
駐車と動線
 ・毛越寺と観自在王院跡は隣接。
 ・毛越寺Pに停めて2か所まとめて、その後に中尊寺へ回すと効率的です。
よくある質問(FAQ)
Q. 平泉は半日で回れる?
A. 代表4スポットなら車移動で約3~4時間が目安。中尊寺に時間を確保しつつ、毛越寺・観自在王院跡・無量光院跡を組み合わせましょう。
Q. ベストシーズンは?
A. 新緑、紅葉、雪景色の順に人気。朝夕は人が少なく光も柔らかいので写真派に最適です。
Q. 子連れ・シニアでも大丈夫?
A. 問題なく楽しめますが、中尊寺の月見坂は長い上り。体力に不安がある場合は休憩多め・時間多めで。
Q. 雨の日の楽しみ方は?
A. 庭園はしっとり美しく、宝物館や資料館で知識補給を。足元が滑りやすいので防水靴・折り畳み傘を。
Q. 御朱印はいただける?
A. いただける寺社があります。授与時間や書置きの有無は当日の案内に従ってください。
Q. 食事はどこで?
A. 平泉駅周辺・参道入口・主要IC付近に飲食店あり。わんこそば、精進料理、前沢牛などが人気です。
Q. 冬の道路状況が心配
A. 凍結・積雪に備え、冬用タイヤと時間の余裕を。寺院境内も滑りやすい場所があります。
まとめ
平泉の旅は、歴史にふれ、自然に癒される――まさに心の洗濯。車を使えば点在する史跡を効率よく結べるので、半日でも主要スポットを無理なく網羅できます。
王道の中尊寺・毛越寺に加え、高館義経堂や無量光院跡の“静かな名所”で余白をつくるのがコツ。芭蕉や義経の物語に思いを重ねるほど、旅の深みが増していきます。
快適に巡るなら、歩きやすい靴・帽子・飲み物を準備。中尊寺の月見坂は勾配があるため、体力に不安があれば休憩を挟みつつゆっくりと。
グルメはわんこそばや前沢牛が定番。お土産は南部せんべい、金色堂モチーフのグッズなどが人気です。
平泉の魅力は静けさにあり。時間に追われず、景色の前で立ち止まり、歴史の気配を“感じる”一日で旅を締めくくりましょう。
【平泉】周辺「温泉宿」情報
史跡の余韻を温泉でゆるめるなら、平泉を拠点に30分?60分圏で選ぶのがコツ。エリアごとの特徴と選び方のヒントをまとめました。
一関温泉郷・厳美渓温泉(近距離)
平泉から車で約30分前後。川沿いの宿や庭園露天が多く、観光の前後に組み込みやすい立地。厳美渓の景観とセットで楽しめます。移動負担が少ないので家族旅・シニア旅に好適。
花巻温泉郷・台温泉(中距離)
車で45?60分程度。大規模旅館から趣ある湯治宿まで選択肢が広く、食と湯をしっかり楽しみたい方に。翌朝に平泉再訪や北上・遠野方面の周遊ベースにもなります。
鳴子温泉(広域)
県境を越え宮城側、車で約60分以上。泉質の多様さが魅力で、温泉重視の連泊やドライブ旅に向きます。帰路に松島・仙台へ伸ばすルートも相性良し。
・チェックイン前に中尊寺、翌朝に毛越寺など二分割観光が快適。
・露天の方角(朝日/夕日/川向き)を要チェック。
・繁忙期は夕食時間の選択可否で混雑回避が可能。
・冬季は送迎の有無と発着時刻を確認。
下のボタンから主要予約サイトの最新プランと空室状況を比較できます。
好みのエリア・泉質・夕食内容で絞り込みを。
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